2001年7月31日(火)<第7号>
◇振動対策
【固有振動数】
↓
http://www.optworks.co.jp/market/cae/index.html
http://nde.nikkeibp.co.jp/cae/directory.html#no01
<IMO>
固有振動数は平方根(剛性/質量)だから、剛性を上げてもそれ以上に質量が増えたら共振周波数は逆に下がるし、質量増やさずに剛性対策しても変形の起点が移動しただけで何の効果も無い場合があります。
◇3次元CADを阻むもの
【ソリッドデータ】
↓
http://www.optworks.co.jp/market/cad/index.html#01
<IMO>
3次元CADの必要性が叫ばれている割には実際に採用しているユーザーはそう多くありません。
Q.3次元CADの導入はなぜ難しいと思いますか。
A.2次元の図面に慣れた設計者にすれば、「2次元CADでできることをなんで3次元CADでやらねばいけないのか」と思います。ドラフタからCADへの移行は手書きを単にコンピュータ化しただけで設計手法は変えていないのでシステムの移行は容易でした。
ところが、3次元CADになると、設計手法そのものが違うわけで、これまでの2次元CADでは三面図をあちこち眺めながら、物の形を考える手法でした。3次元CADではいきなり3次元形状をモデリングします。しかも使う設計者に図形処理のセンスが要求されます(勿論、2次元CADでも奇麗な図面を書くセンスを要求されますが、3次元の場合は2次元以上にモデリングのセンスプラススキルが必要になります)。
設計者は、良い設計をすることが仕事で、CADを使うことが仕事ではないのです。設計手法まで変えて効率が上がるかどうかを考えた場合、手慣れた図面を描くのと、慣れないモデリングをするのでは圧倒的に2次元図面の方が早いケースが多いです。結局、3次元CADはやめておこうとなります。
一方、CADベンダーがユーザに示すサンプルはそのCADが持っている機能で出来るモデルしか出しません。ぱっと見ると何でも器用に出来そうに見えるが、実際には治具や鋳物が出来ないケースが出てきます。自分の仕事に合ったツール(CAD)を選ぶのは非常に難しいのです。
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