自社設計者のスキルや目的に合ったCADを選定してください。
例えば、サプライヤの場合、『顧客(メーカー)と同一のCADを導入すればいい』 ということになるが、以下の2つの問題があります。
・顧客の数が増えればその分だけ新たに追加しなければならない。
・数人の担当者で2種類以上のCADを使いこなせというのはムリ。
社内にキーマンを育てください。
所詮CADは"道具"であり、CADが何かをしてくれるわけではありません。CADをどう使いこなすかが問題です。ハイエンドCADの場合は、一式当りの年間保守料が100万円というのもめずらしくないが、ベンダー側が行う保守というのは、あくまでもコンピュータシステムの保守であって、ユーザの設計その他の業務を保守するわけではありません。
従って、社内でキーマンを育てられるかどうかに、CAD導入の成否がかかっている。キーマンに必要な資質とは
・CADおよびコンピュータの使い方を熟知し、簡単なトラブルは自分で解決できる
・社内のCAD利用を推進できるリーダーシップを有する
・CAD納入業者やメーカー等社外の者との折衝力がある
自社に有益な情報を提供できる会社をパートナーに選定してください。
「CADは所詮道具だ」からといって、何を導入しても同じというわけはない。 CAD選定についても、導入後のさまざまな問題に対しても、どれだけ有益な情報を提供してくれるかが、業者選定の重要な判断基準となる。しかしこの判断は難しいようです。
|