2009年10月12日(月) <第2299号> − Aとのコミュニケーションをデザインする − 18.気配りのよい人 電話では、話し手は聞き手の立場や状況がわからない。 この時、気配りのよい人は電話口でさりげなく言う。 「今、よろしいですか?」 (相手の都合を確かめている) 「用件は2つです」 (短時間で終わることを予告している) 「返事はイエス、ノウでいいよ」 (相手にコトバを発しやすいように誘導している) 電話ばかりではない。面と向かって話す場合も気配りをしている。 「この話、先日しゃべったけ?」 「忙しそうだから5分間だけ時間をくれや」 人によっては「5分間だけ」と言いながら、腕時計を外して二人の間に置く。 心憎いほどの気配りである。 気配りのよい人は、聞き手になった時も当然努力をしている。 まずは傾聴している。 次に相手の話を要約して次を促している。 「そうすると、それはこういうことですね」 相手も次の話が出てくる。 「そうなんだ。それでね」 自信がなければ 「こういうことでしょうか?」 と疑問形にしている。 そして相づちを打ちながら、合いの手を入れている。 「そうか、たとえばこういうこと?」 最後に感謝を示している。 「大いに参考になりました」 「一つ利口になったよ」 − 明日(10/13)は『19.”おとな”の夫』を掲載します − <バックナンバー> 00.子どもの心をつかむ 01.事例 02.コンビニの店員の心をつかむ? 03.レストランで接客している女性 04.職場で具合の悪そうな部下を見つけた上司 05.「わかりません」と答える研修医A 06.不定愁訴(”愚痴外来”) 07.聴き遂げる 08.真摯に耳を傾ける 09.外科医と患者 10.年配の男性のお客 11.魚売り場の店員 12.不安はあるが暗くはない家族 13.ぐっと言葉を呑み込んだ上役 14.会議室から急ぎ退室する上司 15.感動した新人の頃 16.設計 Vs. 営業 17.やってられない、部下
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