2007年7月25日(水) <第1935号>
− リーダーシップとは何か −
今回はご一緒に組織における7つのリーダーシップを学びましょう。
【05】あなたは『要望』ができますか?
<要望力>
1人で抱えてもできる仕事の量には限界があります。多くの人の協力を仰ぎ、力を終結させるからこそ、1人では到底不可能な夢を実現させることが可能になります。
要望は強制や提案とは違います。組織という後ろ盾をかさにきて、有無を言わせず、高圧的な態度で上からものを落とすわけでは決してありません。また相手にイエスとノーの選択の自由を与える提案とも違います。
一個人である私から一個人であるあなたへのメッセージ、それが要望です。会社で決まったことであるから伝えるのではなく、自分の夢の実現に向けて、その物語に参加してほしいという欲求から生まれるのが要望です。
責任の主体はその要望を発しているリーダー自身にあります(会社ではなく、自己責任のもとで発するメッセージです)。
リーダーはプロデューサーです。自分が描いた夢を実現するために、メンバーに役割を与え、メンバーを動かし、メンバーに物事を実現することの喜びをシェアする人です。
リーダーは自ら細々とした実務に入るのではなく、大局的な視点に立ち、メンバーに要望をします。どれだけリーダーが要望できるかが、そのチームが扱える仕事量を決定づけます。
<リーダーが要望できない理由>
・拒絶されるのが怖いから
・物語がはっきりしていないために、何を要望してよいか分からないから
・要望することでメンバーにどのようなメリットを与えるのか認識していないから
Q.あなた(経営者/マネージャー/プロジェクトリーダー /先生)は
メンバー(社員/部下/プロジェクト員/生徒)に要望をしていますか?
Q.あなたは要望をしていないとすると、できない理由は何ですか?
Q.あなたは「要望」と「強制」と「提案」と「命令」の違いが分かりますか?
Q.あなたは要望しやすい人としにくい人がいますか? 要望しにくい人はどんな人ですか?
<バックナンバー>
【00】はじめ
【01】あなたは『物語』が作れますか?
【02】あなたは『決断』ができますか?
【03】あなたは『伝達』ができますか?
【04】あなたは『ミッション』を持っていますか?
… つづく …
− 情報収集にはタイミングがあり、その活用にはノウハウが要る −
情報収集ゲーム
【06】ゲームの進め方
(4)ゲームの説明
まずグループごとに「ゲーム指示書」を読ませ、次の点を補足説明し、守るべき点を強調します。
1)小封筒に入っている「組み立てカードA」を取り出し確認させます。
2)このカードを組み合わせて、ある完成図をつくることがゲームの目的です。
3)グループ間では情報収集の質と完成度までの速さを競います。
4)インストラクター以外は最終完成図は分かりません。また最終完成図をインストラクターに質問することもできません。
5)現在わかっている情報は「ゲーム指示書」に書いてあるものだけです(※部分のみ説明します)。
6)最終完成図の形以外はどんなことでも「情報収集メモ」でインストラクターに質問できます。ただし、質問は最高4回までとします。
7)質問(情報収集)はイエス・ノーで答えられるものでなければなりません。
8)情報収集メモは「正・副」ともインストラクターに提出します。
返事は「正」で戻ってきますが「副」はインストラクターの手元に残します。
9)情報収集したいときは質問事項を「情報収集メモ」に書いて、インストラクターのところへもっていきます。
10)ゲームの制限時間は20分。この時間内ならいつでも質問(情報収集)ができます。
11)完成図と思われる形に組み立てられたら、その図柄を「完成図報告書メモ」に書いてインストラクターに提出します。正解の判定が出たら、そのグループの演習は終わります。不正解の場合は情報収集を続けます。
12)完成図の報告は2回を限度とします。
13)カードの組み立ては配置ボードの上で行います。
<バックナンバー>
【00】はじめに
【01】期待できる効果
【02】ゲームの流れ
【03】準備する教材
【04】ゲームの進め方(1)(2)(3)
… つづく …
|
← Prev News Index Next→
|