2007年5月23日(水) <第1873号>
− コンフリクト傾向にある人たち −
コンフリクト傾向のある人とのつき合い方
1.苦手とする人とコンフリクト傾向のある人との違い
苦手とする人は・・・相手を苦手とする要因はあなたの中にあります。アサ−ティブに関わることでうまくつき合うことができます。
コンフリクト傾向のある人とは・・・あなたがダメージを受けないためにも、距離を持ってつき合うことです。
2.コンフリクト傾向のある人たちとのつき合いの基本
あなたのものの見方と相手のものの見方でお互いにとって利益がある所(共有できる部分)を捜します。
3.3つのタイプとうまくつき合うためのポイント
<攻撃的タイプ>
(1)特徴
敵意をむき出しにし、傲慢です。人格そのものを攻撃します。ストレスレベルが上がると「闘うか、逃げるか」(Fight or Flight)という反応が起こります。自分が優位に立っていると分かるとすぐに、相手をどの程度威嚇すればいいかを計算します。
(2)つき合うポイント
1)弱みを見せない
2)冷静になるまで待つ
・口をはさまい
・言うことを最後まで聴く
・同意する
・辛抱強く待つ
3)合意できる点を見つける
合意できる点を見つけて対応すると、相手は混乱します。
… つづく …
− さまざまな人たちとの対話 −
4月に引き続き、相手とのコミュニケーションについて考えていきます。
V.母と子の対話編
【32】「私」を主語にして自分の思いを語る
<一方的に母親から文句を言われた息子が不満を爆発させて、言い争いになってしまった>
母
「もっと音を小さくしてよ。ご近所に迷惑でしょ」
息子
「せっかくいいところなんだから、少しくらいいいじゃないか。まだ、11時だよ」
母
「とにかく迷惑なんだから、すぐに音量を落としなさい」
息子
「せっかく試験が終わったから楽しんでいたのに。うるせあな」
母
「聞こえてるの」
息子
「わかったよ!消せばいいだろ」
(乱暴にDVDプレーヤーのスイッチを切る)
<母親は自分を主語にして「アイメッセージ」で伝えた>
母
「夜遅くに大きな音を出すと、近所の人に迷惑じゃないかって、お母さんとても心配なの」
息子
「あと少しだから、ちゅっと待ってくれない?」
母
「少しの時間ならいいと思っているわけね。でも、夜はどこの家でもゆっくりと過ごしたいでしょ?
お母さんはなんだか気になってしかたがないのよ」
息子
「そんなに気になるの?」
母
「ええ、そうなの」
息子
「(音量を落として)じゃあ、このくらいで大丈夫かな?」
母
「そうね。大丈夫だと思うね。ありがとう。」
<バックナンバー>
【23】部下を育成するときの対話集(その7)
【24】何かあったらあの上司に相談してみよう
【25】部下を大切な仲間と認め、部下の話に耳を傾けて聴こうとしている
【26】もう1つの効果的な言葉がある
【27】助言よりも「気づき」を与える
【28】話を悪口から別の方法に展開させる
【29】「話し合ってみたら」
【30】自分の気持ちを伝えると相手の心がほぐれる
【31】相手が必要としているときに話を聴く
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