2007年4月13日(金) <第1833号> − さまざまな人たちとの対話 − 今月はコミュニケーションの約束事とコミュニケーションの現状を見ていきます。 対話の目的は、対話とコミュニケーションを理解し、その可能性を広げることにあります。 【14】大切なことを聴き取る 話に上がってこず、曖昧になっているが、明確にしなければならないことが相手にある場合、次のような質問でそれを明らかにします。 ○先ずはスタートに当たって、目的を絞ります。 「どこからはじめたいですか?」 「今日は何に焦点を当てたいですか?」 「この時間内に、どんなことについて議論したいですか?」 ○次に追求するとき、その人に対して、より理解が深まるような質問をします。 「最初にどんなステップを踏みますか?」 「それを達成するためには何が必要ですか?」 「ほかにどんな選択肢があると考えていますか?」 「それをすることで、あなたはどんな結果を得られるでしょうか?」 ○そして振り返るとき、判断は抜きにして、理解していることが間違っていないか確かめるために、聴き取った内容を繰り返して言います。 「あなたが言っていることを、私は○○と聴き取りました」 「今の内容が正確に理解できているかどうか確認させてください、つまり○○」 「あなたが言ったことは、つまり○○」 「あなたの置かれている状況を、私がちゃんと理解しているかどうか確認しましょう」 ○さらに明確にするとき、どんな混乱も残さないように、以下のような質問や言葉を使います。 「その点についてよく分かりません。もう少し詳しく教えてください」 「共通理解を持てるように、私が知っておくべきことは何ですか?」 「○○についてもう少し情報が必要です」 「○○について言ってくれましたが、よく分からなくなりました。それについてもう少し聞きたいです」 ○最後に自己を共有するとき(少しずつ、適切に)、問題に関連させて、説得力のあるあなたの経験を共有することができた後は、その人にもう1度焦点を当てることを忘れてはいけません。 「似た経験で私がそこから学んだことをお話ししてもいいですか?」 「数年前に、私にも似たようなことが起こりました、それは○○」 「よく似た状況で、私が以前犯した誤りをお話ししてもいいですか?」 <バックナンバー> 【01】コミュニケーションを広げる 【02】コミュニケーションの約束事 【03】コミュニケーションにおける距離感 【04】コミュニケーションの事例(その1) 【05】コミュニケーションの未完了をもたらすもの(その1) 【06】コミュニケーションの未完了をもたらすもの(その2) 【07】コミュニケーションの事例(その2) 【08】コミュニケーション環境の整備 【09】コミュニケーションの未完了を完了させる 【10】コミュニケーションにおける人間関係を築く 【11】コミュニケーションのイメージをつくる(その1) 【12】コミュニケーションのイメージをつくる(その2) 【13】行動を起こす対話 (コーチ 小江戸)
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