2006年12月21日(木) <第1720号> 「Always Listening」(2006年) − いつも相手の話を聞きましょう − いつでも出会いは真剣勝負です! ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ - 【28】話を聴く姿勢がある上司 - ……………………………………………………………………………………… 『傾聴』で相手により多く話をしてもらいます。 <上司と部下の会話> ○悪い例 ただ上司が部下を追い詰めているだけです。 上司(1) 「今日のA社へのプレゼンテーションはどうだった?」 部下(1) 「(暗い顔で)自分ではあまりよい出来だとは思えなくて・・・」 上司(2) 「なに、また失敗したのか。君は先月のA社との取引でも成約が取り消しになったじゃないか。」 部下(2) 「今回はうまくやったつもりなんですが・・・」 上司(3) 「じゃあ、どうしてうまくいかなかったんだ?」 部下(3) 「いや・・・、それは私にもよくわからないのですが・・・」 上司(4) 「君がわからないでは困るんだよ、まったく。」 部下(4) 「・・・」 この流れでは、上司には部下の話を聴くという姿勢がまったく見られません。これでは部下から、ほんとうの話を引き出すことはできません。 ○良い例 話を聴く姿勢がある上司の場合です。 上司(2) 「(目を見て深くうなずきながら)そうか。あまりよい出来とは思えないんだな・・・。 たしかに時間があまりなかったからなあ。」 部下(2) 「先方の担当者の反応がイマイチで。」 上司(3) 「そうか、いい反応ではなかったか。」 部下(3) 「ライバルのB社の商品の話を盛んにしていましたから、どうやらウチとB社で迷っているようです。」 上司(4) 「そうだな。この地区ではB社とウチは競合しているからな。」 部下(4) 「そうだ、昨年末の2社の売り上げの比較データがありましたね。今度はあれを企画書につけて持っていきます。あのデータを見れば、先方の反応も変わるかもしれません。」 この良い上司は、部下の話に熱心に耳を傾け、不安な気持ちをしっかりと受けとめています。部下は、自分の話を聴いてくれる上司の姿勢を見ていますから、きっと「何かあったらあの上司に相談してみよう」という気持ちを持ちます。 <"あなたが幸せになるために"99の質問を一緒に考えてみましょう。> 【29】あなたは聞くことの妨げになっていることは何ですか。 <バックナンバー> 【01】「お客様サービスセンター」 【02】「コールセンター」 【03】「採用面接者」 【04】「美容経営者」 【05】「コミュニケーションリーダー」 【06】「女性管理者」 【07】「プロ野球監督」 【08】「西郷隆盛」 【09】「セールスパーソン」 【10】「オペレーター(コールセンター)」 【11】「能動的な聞き方をする母親たち」 【12】「精神科医」 【13】「カウンターセールス(銀行)」 【14】「"いい感じ"の上司」 【15】「"いい感じ"の上司(その2)」 【16】「"いい感じ"の上司(その3)」 【17】「人間ドックを受けた医者」 【18】「回答者(人生相談)」 【19】「田中リーダー」 【20】「田中リーダー(その2)」 【21】「中田リーダー」 【22】「中田リーダー(その2)」 【23】「"いい感じ"の上司(その3)」 【24】「採用面接者(その2)」 【25】「話を聞いてくれる人」 【26】「話を聴いてくれる人」 【27】「ベートウヴェン」
← Prev News Index Next→
Copyright 2001-2002 OptWorks Inc. All rights reserved. Contact Us