2006年9月29日(金) <第1637号> 「漢字の読み書きをしましょう」 − 国語の読解という視点から漢字力を養う − 説得しました 反旗する重役連中を説得したときの話です。 まずは新しい制度をたずさえ、重役連中を説得しようとする場合、まずは重役たちに問題点を探しだしてもらいました。 次に指摘された問題点を取り上げて議論し、今後の処置をどうするか、皆の意見を聞きました。 そして適当な間をおいて提案をおこない、それについて議論をしてもらい、修正を加えながら固めていきました。 会議が終わりに近づいて、私の考えた制度そのものを提示した時は、全員が賛成するところまで来ました。重役たちのなすがままに任せて、協調的な親しい態度でたずねているうちに、重役たちの気持ちもなごみ、今までの険悪な空気も薄れてきました。 私が時折発する注意深い質問が重役たちに反省のきっかけを与えました。相手の誤りを指摘しないという心がけによって、善意までも手に入れることができました。 (相手を説得しようと思ったら、ちょっとした気遣いがいるんです) 部下である重役たちはそこ(気遣い)しか見ていないことに私は気がつきました。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ - 【重要漢字】 - ……………………………………………………………………………………… <政経> 01.社員全員の努力で会社のギョウセキが急激に上がった。 02.課長はときどき部下の昼食のカンジョウを引き受ける。 03.日本の会社はホウシュウ分以上の仕事を社員に求める。 04.最近の好景気で長年のルイセキ赤字が減少しつつある。 05.新規の客とのケイヤクが取れずきょうもまた残業になった。 <バックナンバー> 【01】不世出の強打者でもスランプにオチイることがある。 【02】増税反対をウッタえた政党が総選挙で大躍進した。 【03】今や二人の愛の成就をサマタげるものなど何もない。 【04】春風にサソわれて一家でピクニックに出かけた。 【05】叔父は貿易業をイトナむかたわら執筆活動をしている。 【06】大学受験にソナえて評判の高い問題集を購入した。 【07】名刑事の鋭い推理が事件のカクシンに迫る。 【08】才能ある新人の活躍が人々のカンシンを集めた。 【09】賃金引き上げのための会社とコウショウする。 【10】新製品はジュヨウが多くて生産が間に合わない。 【11】インフレは経済の成長をソガイする要因だ。 【12】不況のため企業の業績が赤字にテンカした。 【13】どんな天才的な画家でも最初はモホウから始める。 【14】パリのノートルダム寺院はゴシック建築のテンケイだ。 【15】ピアノ独奏曲をカンキョウの赴くまま一気に書き上げた。 【16】彼は西欧美術、ことに絵画史についてゾウケイが深い。 【17】芥川は『今昔物語集』をソザイにして多くの短編を書いた。 【18】耽美派の谷崎潤一郎は美とカンノウの世界を描いた。 【19】王は自らギセイとなることで国家滅亡の危機を救った。 【20】「神」は人間的現実をチョウエツした絶対的存在だ。 【21】象徴派の詩人は言葉のユウギにふけるものだ。 【22】文化のシュウゾクの違いによって挨拶の仕方も異なる。 【23】あの彼女に僕のこの熱い思いが通じたなんてキセキだ。 【24】生命のソンゲンを傷つける行為は、何人とて許されない。 【25】ペストはネズミをバイカイにして広まる病気である。 【26】コンキョの薄弱な論理は誤った結論を導いてしまう。 【27】ハトは鳥の一種だから鳥はハトを概念上ホウガンする。 【28】老猿が遠くを見つめる姿は深いシサクをしているようだ。 【29】作家は新しい文学の創造をシコウして精進を重ねる。 【30】動物の生態のタンキュウにより人間の本質がわかる。
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