2006年5月26日(金) <第1511号>
「あっ、そうか!」(第51回)
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■ 【51】暗黙の了解がある ■
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ふだんは何気なく聞いていますが、よく聞くとそこには、暗黙の了解がすでにあるかのような前提や、交換条件を前提にしたもの、自分の仲間になることを前提にしたもの、さまざまな前提を見つけることができます。
前提は一種の先入観ですから、お互いにそれに気がついていることで、より現実的な対応が可能になります。
あっ、そうか、もし気がつかないでいると相手の前提に知らない間に同意しているんだ!
あるアメリカの町で卵がたくさんとれて、それを売る方法について町の人たちが集まり相談しました。いくつかアイディアが出たのですが、その中で、町中のバーでミルクシェイクを売るときには、
「卵を1個にしますか、それとも2個にしますか?」と聞くことにしました。
それまでは、「卵を入れますか?」とだけ聞いていたのですが、「1個にするか2個にするか」と聞くようになってから、最低1個は売れるようになりました。
「卵1個にしますか? 2個にしますか?」と、そう聞くことで、ミルクシェイクに卵は最低1個は入れるものだという前提ができあがってしまったわけです。
(エッセイスト 大前乃英雄)
<バックナンバー>
【48】他人の痛みがわかる
【49】潜在能力を引き出す
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