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2006年3月31日(金) <第1455号>

                         ■労働・経営■

     ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
                    - 【218】ワークライフバランス -
     ………………………………………………………………………………………
 「ワークライフバランス」とは、1990年代の初めにアメリカで始まった仕事と生活の調和のとれた働きかたをしましょう、という取組みのことです。欧米諸国では、「子育て支援」だけでなく、全従業員がより充実した社会生活を送れるように支援するための取組みを積極的に行っており、その結果、生産性の向上や優秀な人材の確保等の成功例がたくさん報告されています。

○仕事と生活のバランスが大切
 仕事でうまくいってない時は私生活もなんとなく楽しくないし、私生活で何か不安な材料があったら仕事に集中できないし、健康状態がよくないと私生活にも仕事にも悪影響を及ぼします。人それぞれ仕事と生活のバランスのとり方は異なると思いますが、自分にあったバランスをとることが一番のようです。

 仕事と生活をバランスのとれた状態にすることは、自分ひとりでどうにかできる問題ではありませんし、企業側だけが努力していても解決する問題ではないようです。これは個人と企業とがお互いに協力してはじめてできる取組みです。

○ゆとりのある生活は労働条件の改善から
 加重労働気味の昨今、私生活の時間を少しでも多くとり、心身のリフレッシュや、十分な睡眠時間、趣味の時間、自己啓発のための時間、家族との時間が増えれば、仕事による心身の疲労を回復させ、結果的には、効率の良い仕事につながるのではないでしょうか。

 しかし、(財)連合総合生活開発研究所の「働き方の多様化と労働時間等の実態に関する調査」によると、労働時間が生活に与える影響について「疲れやストレス」を感じている人が80%、「地域での活動や交際」ができない人が67.5%、「仕事に関する勉強時間」がとれない人が58.9%、「決まった時間に食事」が摂れない人が50.3%となっていて、余裕のある生活を送っている感じではありません。

 欧米諸国に比べると、まだまだ日本人は働きすぎの傾向にあります。まずは、ゆとりのある生活のために労働時間等の見直しや、有給休暇の取得をしやすい職場環境づくりなどから考えていきたいものです。

<バックナンバー>
【200】受動喫煙で病気になったら
【201】育児休業後、元の職場に戻ることはできる
【202】女性が働きやすい職場とは
【203】派遣なのか請負なのか
【204】居酒屋でのけんかで処分される
【205】タクシー運転手の最低賃金
【206】名刺大の小冊子でできること
【207】2007年問題 技能継承に助成金
【208】結婚しても子供を多く持てない夫婦が増加
【209】SEO(検索エンジン最適化)のメリット
【210】就労意識のランキング
【211】集中力アップ
【212】児童手当、小学6年まで支給へ
【213】残業食に何を食べる?
【214】定年退職でも使える雇用保険
【215】母子家庭
【216】団塊世代 定年後の働き方の多様化
【217】紹介予定派遣需要高まる

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