2006年3月18日(土) <第1442号>
■労働・経営■
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- 【211】集中力アップ -
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「集中力が足りない」とか「集中できない」、と悩んだことはありませんか?多かれ少なかれ、誰もが悩んだことがあるはずです。
「集中力」とは、「ひとつのことに心身ともに傾ける力」のこと。遊びでも趣味でも、何かに夢中になったことはないでしょうか?これは特別な才能ではなく、集中力は誰もが持つ大きな能力です。
もし、「最近、集中力がなくて・・・」と感じているならば、それは集中力を発揮するコツや、集中するという感覚をちょっと忘れているだけなのです。
集中力が発揮されているとき、脳内ではドーパミンという神経伝達物質が活発に分泌されています。ドーパミンは、何か興味のあることをしている時などに分泌される脳内物質で、脳を覚醒させ、集中力を高める作用を持っています。脳内ではこのドーパミンの働きで集中力が高められていくのです。
一方、勉強や仕事など自分の興味や関心のないことには、なかなか集中力は発揮できません。しかし、本来、自分の興味や関心のある事柄ではなくても、集中力を発揮することができます。
<集中力を高める秘訣>
○環境を整える・・・照明、室温、周囲の音などを調整します。
室温は「頭寒足熱」。音楽はあってもなくてもかまいません。
○優先順位をつける・・・やらなければならないことが3つあるとします。
それをどの順番でやるかを、始める前に決めることが集中力を存分に発揮するコツです。よく「あの人はいくつもの仕事を同時にやっていてすごい」ということがありますが、当人にしてみればきっとそんなことはありません。
常に、集中力を発揮できるのは、目の前のたった1つの事柄についてのみです。その他のことは一旦忘れて没頭することが大切です。
○不安や迷いを断つ・・・今やらなければならないことに自信がない、できるかどうか不安。
これではどんなに能力があっても集中できるものではありません。
スポーツ選手はメンタルトレーニングなどで勝つ自分をイメージして試合に臨むといいます。勉強や仕事も同じで、「できる」と信じてやってみることです。
○達成できる目標を立てる・・・ただ漫然とやるより、達成すべき目標を持ちます。
そうすると自ずと集中力は高まります。このとき抽象的な目標や高すぎる目標は禁物。それでは自分に過度のプレッシャーや緊張感を強いることになり、逆に集中力が落ちてしまいます。
○緊張感はほどよく・・・集中するためには、適度な緊張は必要です。
しかし、必要以上の緊張はかえって集中の妨げになってしまいます。集中するためには「がんばろう」と肩に力を入れるのではなく、目の前のやるべきことに目を向けましょう。
○ゲーム感覚を取り入れる・・・楽しいこと、興味のあることには誰もが集中力を発揮できます。
興味のないことでもやらなければならないときには、ゲーム感覚を利用してみましょう。
例えば、普段なら1時間くらいかかることを、「今日は45分でクリアしてみよう」とか、「これができたら休憩してケーキを食べよう」、といった具合です。達成感や楽しみを自分でプロデュースするのです。
○集中を繰り返す・・・集中力が持続する時間は、個人差が大きいものです。
自分の集中力の時間をチェックしてみて、5分なら5分の集中を何度も繰り返します。これは達成感にもつながります。「この5分でこれだけやろう」と短期集中できる目標を設定すれば、どんどん効率がアップするはずです。
また、こうした集中を繰り返すことによって集中力が鍛えられ、持続時間も長くなっていきます。
<バックナンバー>
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【202】女性が働きやすい職場とは
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