2005年10月5日（水） <第1278号>

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「手紙を書こうよ」(第28回)

　　　　　　　　　　　　　 −　文書によるコミュニケーションは人格を高める　−


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　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　-　【28】会社合併の挨拶　-
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相手にとっても利益になるという安心感を与えます。

まずは会社の代表者として合併について正式発表をします。

次に合併の狙い、結果、および今後の期待を述べます。

最後に先方へのこれまでの感謝と今後の協力依頼で締めくくります。

＜本文＞
2005年4月1日付で、彩国自動車株式会社［当社］が日本で最大の自動車メーカーになったことを皆様方にお知らせできることは、私どもにとりまして非常な喜びであります。これは、先に発表されました当社と武蔵自動車株式会社との合併が実現したことにより、もたらされました。

この合併により、世界の自動車市場における当社の地位は拡大・強化されました。この新しい力の勢いに乗り、当社の製品や生産方法の改善を通して、輸出の促進により社力を注ぐようになっています。つまり、私どもとしては、この合併を、私どもおよびお客様の双方が大きな利益を得ることができるような、相互利益的なものにしたいと考えます。

これまでの私どもへのご好意とご協力に対し心より感謝申し上げるともに、目標達成に向けて、皆様方の引き続きのご協力によるご支援をお願いいたします。

＜私見・所見＞
この手紙の狙いは、会社合併の目的や目標などを取引先や関係者に知らせることにより、相手に関心を抱かせると同時に、引き続き協力を求めることにあります。

自分の会社と取引先を続けていく上での安心感を相手方に与えるとともに、一層の理解と信頼感を得るために、格調高い言葉を使って書いています。


＜バックナンバー＞
【01】「出張先でお世話になったことに対する礼」
【02】「ビジネス提携に向けた最初の会議のあと、もう一押しする」
【03】「本社から代理店に専門家の派遣を伝える」
【04】「転任の挨拶」
【05】「友人を紹介する」
【06】「就職活動のための一般的な推薦状」
【07】「提案中の企画に関連のある新聞記事を送る」
【08】「乗り気なので話を進めたい」
【09】「製品について詳しい情報を求める」
【10】「見積り依頼に対し一部のみ見積ることを伝える」
【11】「期日を示して急ぎの注文をする」
【12】「代金先払いで注文を受ける」
【13】「値上げ要求を受け入れる」
【14】「契約条件の変更要求を相手方本社に念押しする」
【15】「支払い延期を願う」
【16】「支払いの督促(1)」
【17】「重複した督促に対し、支払い済みであることを伝える」
【18】「品物の不足を知らせる」
【19】「返品および代金払戻し要求を退ける」
【20】「未払いを詫び直ちに送金したことを伝える」
【21】「紹介者への報告　取引関係が不成立だったことを知らせる」
【22】「紹介者への中間報告(1)　被紹介者から連絡を受けて」
【23】「依頼に応えて資料を送る(1)　簡潔に」
【24】「不足料金の送金を知らせる　本の代金として」
【25】「論文応募要綱の送付を依頼する」
【26】「協力を断る　方針により」
【27】「新聞広告への応募者を断る」

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