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2005年9月28日(水) <第1271号>

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                  - 【172】現役世代の負担、最高に -
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 厚生労働省が社会保障審議会年金数理部会に報告したところによると、すべての年金受給者が受け取る基礎年金部分を賄うのに必要な現役世代の保険料負担額が、2003年度は一人当たり月1万4,800円と過去最高になりました。国民年金に加入する自営業者らの保険料(月1万3,580円)を、千円以上上回っています。

○基礎年金の仕組み
 現在、全国民共通の基礎年金財源の約3分の1が税金で、残りの3分の2が現役加入者が納める保険料となっています。高齢化が進み基礎年金の受給者は増える一方ですが、国民年金制度への不信感から国民年金保険料を支払わない人が第2号被保険者のうち約36%おり、現役世代で基礎年金の支え手から外れる人が増えています。

 その結果、基礎年金を支える一人当たりの負担額が膨らみつづけ、2001年度に国民年金保険料水準を突破し、2004、2005年度には月1万5,000円を超える見込みです。保険料を超えた分は国民年金の積立金を取り崩して支払うので、現役世代が将来受け取る年金財源がその分だけ減ることになります。

○積立金の運用益に依存強める
 2003年度の厚生年金の収支は、積立金の運用評価益を勘案した時価で3兆7,968億円の黒字(厚生年金基金の代行返上による特別収入を除いた実質値は約3,000億円の黒字)となり、3年ぶりに黒字となりました。

 ただ、運用収入を加味しない簿価では3,379億円の赤字(厚生年金基金の代行返上による特別収入を除いた実質値では3兆8,000億円の赤字)でした。  

 国民年金の収支は時価で2,459億円の黒字となりましたが、簿価では500億円の赤字となっています。年金財政は積立金の運用益に依存する構造となっています。


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