2005年4月14日(木) <第1104号> <バックナンバー> ○ 井上 充さん 【 61】タクシー運転手と請負 【 62】タクシー運転手という仕事 【 63】雇用情勢 【 64】高齢者雇用の取組み 【 65】NEET(ニート) 【 66】技能系社員登用制度 【 67】個人業務委託 【 68】労働形態の多様化 【 69】雇用対策の転換 【 70】採用の良否 【 71】派遣労働者の現状 【 72】新卒者内定状況 【 73】ICという働き方 【 74】某社人事担当者の悩み 【 75】営業マンの休憩時間 【 76】オーケストラの年収 【 77】労働時間延長に動く独企業 【 78】就業促進手当 【 79】第三者行為労災について 【 80】プライバシーマーク 【 81】改正労働基準法 【 82】過労自殺 【 83】私的メールのモニタリング 【 84】ビジネスマンが重視するものは 【 85】社員の起こした交通事故について 【 86】基本4情報の漏洩 【 87】聖域を外部委託した生保 【 88】医療機関の個人情報保護 【 89】生命保険の手数料 【 90】プライバシーマーク・認定申請増える 【 91】カンタン個人情報保護対策 【 92】求職活動支援書 【 93】改正代金法 【 94】成績不良と解雇 【 95】市場化テスト 【 96】セクハラ相談 【 97】給与計算の変更点 【 98】ADRって何? 【 99】悪用される全喪届 【100】信用と取引信用保険 【101】保険料の節約法 【102】労働福祉事業と雇用保険三事業 【103】年金暮らしと税金 【104】年俸制について 【105】65歳までの雇用確保が義務付けられます 【106】労働組合法が改正 【107】育児・介護休業法が改正 【108】会社を退職した方が創業する場合の助成金 【109】ストックオプションの利益は給与所得 【110】人事考課 【111】成果型賃金制度導入の難しさ 【112】賃金体系の変遷 【113】2007年問題 【114】大規模小売業への排除勧告 【115】退職システムの複線化 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ - 【116】ライフシェア5箇条 - ……………………………………………………………………………………… 収入の減少や失業の不安に直面している職場で、会社に寄りかからず、会社以外にフィールドを持つ「ライフシェア」という生き方が静かに支持されています。 本業に加え、副業、投資、趣味、地域活動などを時間やライフスタイルに応じて行い、会社人間ではない自分を大切にする生き方です。収入の補填だけでなく、新たな人生を切り開くきっかけにもなり得ます。 景気の不透明感を背景に、会社では以前のように社員を抱え込んで育てることが難しくなっています。即戦力を外部労働市場から、必要な時に必要なだけという人材のカンバン方式が進んでいるからです。 だからこそ今、会社人間ではない自分を自分で育てるというキャリア形成が重要になっているのです。 ライフシェアを成功させるポイントとして考えられるのは、主に次の5点です。 まず、「会社の性質を見極めること」です。 会社には、個人の創造性を生かす発揮型とコスト重視の追求型があります。前者は個人の自律的なキャリア形成を歓迎しますが、後者は本業以外に気を散らすことを嫌います。 次に、「就業規則を確認」します。 副業禁止規定や知的財産権に関する規定なども確認するのは当然として、会社と競合することや就業規則に違反することは避けるべきです。 3つ目として、「自然な展開を生かすべき」です。 周囲が自然に応援したくなるような展開が理想です。人と違うことは、嫉妬を買いがちです。ご注意ください。 4つ目として、「働き方の二極化を視野に入れるべき」です。 将来に生きる仕事か、単に消費される労働かを見極め、今の収入よりも将来生きる技能や経験を重視すべきです。 そして最後に、「会社に所属したいのか、情報や付加価値を売って生計をたてるのかを明確にすべき」です。 前者が幹部コース、後者は専門職コースと言うことができるでしょう。
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