2005年2月21日(月) <第1052号>
<バックナンバー>
○ 目からウロコ
【01】"どうしようもないお役人"
【02】"顔に不自由している人"
【03】"相手の立場から物事が見える人"
【04】"私心が無い人 "
【05】"賢い人(1)"
【06】"賢い人(2)"
【07】"賢い子(1)"
【08】"フリップフロップする人"
本当に言いたいことが伝わらなかったり、聞く気がなかったりすると相手との対話(コミュニケーション)が途切れてしまいます。
よくスポーツの世界で言われている「センスがある」はコミュニケーションの場合もあるのかもしれませんが、日常生活の中で『聴く』と『問う』を意識しながら使うと、人間関係が改善されることがあります。
あなたが話し手であれば、聞き手にどのように聞こえたのか、またあなたが聞き手の場合には、「わたしはこう感じたのですが」と尋ねて見ます。
この繰り返しを続けるとどこかで両者が「あっ!そうか」と納得できるところがあります。
「あっ、そうか!」(第9回)
− 目からウロコが落ちる、人間模様(人のタイプや人間の関係)を知る −
あなたの身の回りにこんな人はいませんか。
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┃【09】賢い人(3) ■■■■■■■■■■
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賢いの反対語は愚かという言葉です。
愚かというのはおバカさんとは違います。知識が足らないことをいうのがバカで、知恵が足らないことを愚かといいます。
つまり、知恵が足らないというのは、失敗の体験を生かすことができないことです。失敗から何かを学べない人は、経験や体験から知恵を増やすことができません。
賢い人は失敗を恐れません。
大事なことは失敗することではなく、失敗から何を学ぶかということです。同じ失敗を繰り返さないための知恵が身につけば、大いに失敗したほうがいいともいえます。
「賢い」「賢くない」は誰が決めるのか。
それはあくまでも他人です。
「賢さ」はつねに他者評価であって、自分で決めるものではありません。
あっ、そうか、「賢い」と思っている人はほんとうはあまり賢くないんだ!
他人から"あなた賢いね"といわれたら、"はぁ そうですか、どうもありがとう"ぐらいのことをいっておけばいいのです。
自分は賢いんだ、なんてことをいいだすと、それは頭のいい人のいうことなのです。
正確にいえば、「賢い人」というのはいません。それは正しくいえば「いろんな状況のなかで、賢さを発揮できるケースが多い人」です。
(エッセイスト 大前乃英雄)
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