2005年2月10日(木) <第1041号>
<バックナンバー>
○ 目からウロコ
【01】"どうしようもないお役人"
【02】"顔に不自由している人"
【03】"相手の立場から物事が見える人"
【04】"私心が無い人 "
「あっ、そうか!」(第5回)
− 目からウロコが落ちる、人間模様(人のタイプや人間の関係)を知る −
あなたの身の回りにこんな人はいませんか。
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┃【05】賢い人(1) ■■■■■■■■■■
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あなたは自分のお子さんを「頭のいい子」に育てたいですか。
それとも「賢い子」に育てたいですか。
「頭がいい」は「思考力」や「分析力」がいいとか、「回転」が早いとかをいい、ある程度はIQ(知能指数)で表せます。
「賢い」はEQ(こころの知能指数)で見ると、「思慮」「分別」「才知」があるとか、「明察力」「洞察力」があるとかを、日常生活のさまざまな場面で獲得していくものです。
よく世間で言われている「賢い」について考えました。
(知識ではなく)知恵があること、(いざというとき)頭が働くこと、(人まねでない)自分の考え方ができること、(人の立場)相手の立場がわかること、と解釈しました。
自分の経験から振り返って見ると、人生に大きな差をつけたのは、IQよりも子どものころに挫折を克服したことや感情をコントロールすることができたこと、そして人と協調する能力があったかどうかでした。
IQが高いからといって富や名声や幸せを得られる保証はないのに、家庭や学校も社会も学力ばかりに注目して、人生を左右するもう一方の大切な資質、すなわちEQにはいままで目を向けませんでした。
こころの知能指数(情動の知性ともいわれています)にも、数学や国語と同じように能力差があります。学校の成績がすこしばかりよくても、社会に出て感じたのは人生のピンチやチャンスにはほとんど学校の成績は役に立たないのです。
あっ、そうか、
IQが同じでも人生に成功する人とつまずく人がでてくるのは、EQに差があるからだ!
本当の意味で「賢い人」は
・いつも自分は間違っているのではないかと、たえず内省を繰り返しています。
・自分は完全な人間ではないとわかっています。
・いつ失敗するかもしれない不完全な人間だとわかっています。
・相手のほんとうの気持ちを察しています。
(エッセイスト 大前乃英雄)
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