2004年8月15日(日) <第984号>
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人は好かれる6つの原則
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【01】誠実な関心を寄せる(原則1)
「共感をする」
「支持をする」
「すべてを控えめに言う」
○ "人は、自分に関心を寄せてくれる人々に関心を寄せる"
相手の関心を引こうとするよりも、相手に純粋な関心を寄せるほうが、
はるかに多くの知己が得られます。
友を得るには、相手の関心を引こうとするよりも、相手に純粋な関心を寄せることです。
人は、他人のことには関心を持ちません。ひたすら自分のことに関心を持っています。
自分が他人に関心を持たれていると思っている人は、次の問いに答えてください。
「もし、あなたが、今夜死んだとして、何人の人が葬式に参加してくれますか」
「まずあなたが相手に関心を持たないとすれば、どうして、相手があなたに関心を
持ちますか」
他人のことに関心を持たない人は、
苦難の人生を歩まねばならず、他人に対しても大きな迷惑をかけます。
人のあらゆる失敗は、そういう人たちの間から生まれます。
こちらが心からの関心を示せば、どんなに忙しい人でも、注意を払ってくれるし、
時間を割いてくれ、また協力もしてくれます。
人はだれでもみな、自分をほめてくれる人を好きます。
友をつくりたいなら、まず人のために尽くすことです。
人のために自分の時間と労力をささげ、思慮のある没我的な努力をします。
友をつくりたいと思えば、他人を熱意のある態度で迎えます。
人に好かれたいのなら、本当の友情を育てたいなら、そして、自分自身を益し、
同時に他人をも益したいのだったら、『誠実な関心を寄せる』ことです。
人の生年月日と性格、気質には何らかの関係があると思うかどうか、
相手にまず聞いてみます。
次に、相手の生年月日をたずねます。
仮に××月××日だと相手が答えたとすると、わたしは心の中で××月××日、
××月××日と何度も繰り返します。
家に帰ってから、誕生日を卓上カレンダーに書き込んでおきます。
こうしておけば、忘れる心配がないのです。
【02】笑顔で接する(原則2)
○ "笑顔を忘れない"
顔には、意地悪さと我が儘さがありありと現われます。
身につける衣装よりも、顔に現れる表情のほうが女性にとってどれほど大切か知れません。
魅惑的な微笑みは、
その人の人柄をつくりあげる最もすばらしい要素なのです。微笑みは語ります。
「わたしはあなたが好きです。あなたのおかげでわたしはとっても楽しい。
あなたにお目にかかって嬉しい」
真の微笑みとは、心あたたまる微笑み。心の底から出てくる笑顔、
千金の価のある微笑みです。
笑顔を見せる人は、見せない人よりも、経営、販売、教育などの面で効果を上げています。
笑顔の中には、渋面よりも豊富な情報が詰まっているからです。
電話でセールスをするときは、笑顔を忘れないことです。
笑顔は声に乗って相手に伝わります。
目を覚ましている間は毎時間1回ずつだれかに向かって笑顔を見せることを1週間つづけ、
その結果を発表します。
笑顔など見せる気にならないときは、どうすればいいですか。
先ずは、無理にでも笑ってみます。
ひとりでいるときなら、口笛を吹いたり、鼻うたを歌ったりしてみます。
次に、幸福でたまらないように振る舞います。
○ "笑顔には元手が要らない"
しかも、利益は莫大です。笑顔は与えても減らず、笑顔を与えられた者は豊かになります。
一瞬間見せれば、その記憶は永久に続きます。
どんな金持ちもこれなしでは暮らせないのです。
どんな貧乏人もこれによって豊かになります。家庭に幸福を、商売に善意をもたらします。
○ "笑顔は友情の合い言葉"
疲れた者にとっては休養、失意の人にとっては光明、悲しむ者にとっては太陽、
悩める者にとっては自然の解毒剤となります。
買うことも、強要することも、借りることも、盗むこともできないのです。
無償で与えて初めて値打ちが出ます。
【03】名前を覚える(原則3)
○ "良い習慣はわずかな犠牲を積み重ねることによって作られる"
名前は、当人にとって、最も快い、最も大切なひびきを持つことばです。
人間は他人の名前など一向に気にとめないが、自分の名前になると大いに関心を持ちます。
自分の名前を覚えていて、それを呼んでくれるということは、まことに気分のいいもので、
つまらぬお世辞よりもよほど効果があります。
たとえば、友だちや取引先関係者の名を覚えるのは成功の秘訣の一つです。
会社というものは大きくなればなるほど冷たくなります。
冷たい会社を温くするには、一つの方法があります。
それは人の名前を覚えることです。
人は自分の名に非常な誇りを持っているもので、何とかそれを後生に残そうとします。
人に好かれる一番簡単で、分かり切った、しかも一番大切な方法は、
相手の名前を覚え、相手に重要感を持たせることです。
相手の名前がはっきり聞き取れない場合には、
「すみませんが、もう一度いってください」と頼みます。
もし、それがよほど変わった名前なら、「どう書きますか」とたずねます。
相手と話しているうちに、何回となく相手の名を繰り返し、相手の顔や表情、姿などと一諸に、
頭の中に入れてしまいます。
【04】聞き手にまわる(原則4)
<デパートの経営者>
高い賃貸料を払い、商品を上手に仕入れ、ウィンドーは人目を引くように飾り立て、
宣伝広告に多額の経費を使いながら、肝心の店員は、良き聞き手としてのセンスに
欠けた者を雇うデパート経営者がいます。
客の話の腰を折り、客のことばに逆らって怒らせるなど、
客を追い出すにひとしいことをする店員を平気で雇っています。
○ "どんなほめ言葉にも惑わされない人でも、
自分の話に心を奪われた聞き手には惑わされる"
商談には特に秘訣などありません。ただ、あるのは相手の話に耳を傾けることだけです。
○ "相手の言い分を終始相手の身になって聞く"
人に嫌われたり、陰で笑われたり、軽蔑される人は、次の傾向が見られます。
● 相手の話を決して長くは聞かない
● 終始自分のことだけをしゃべる
● 相手が話している間に何か意見があると、直ぐに相手の話を遮る
● 相手のくだらんおしゃべりをいつまでも聞いている必要はない。
話の途中で遠慮無く口をはさむ
話し上手になりたいのであれば、聞き上手になることです。
相手に興味を持たせるためには、まず、自分が相手に興味を持ちます。
たとえば、相手が喜んで答えるような質問をします。
相手自身のことや、得意にしていることを話させるように仕向けるのです。
「自分のことだけしか考えない人は教養のない人である。
たとえ、どれほど教育を受けても、教養が身につかない人である」
【05】関心のありかを見抜く(原則5)
○ "相手の関心を見抜いて話題にする"
その人に適した話題を豊富に持ち合わす、人の心をとらえる近道は、
相手が最も深い関心を持っている問題を話題にします。
【06】心からほめる(原則6)
<人間関係の法則>
「すべて人にせられんと思うことは人にもまたそのごとくせよ」
○ "誠意をこめて、常に相手に重要感を与える"
心から相手をほめることで、自分がすがすがしい気持ちを手に入れることができます。
人間性の根元をなすものは、他人に認められたいという願望です。
人は、だれでも周囲の者に認めてもらいたいと願っています。
人は、自分の真価を認めてほしいのです。
人は、見え透いたお世辞は聞きたくないですが、心からの賞賛にはいつも飢えています。
人は、自分が重要な存在だと自覚したいのです。
人は、だれでも他人よりも何らかの点で優れていると思っています。
だから、相手の心を確実に手に入れる方法は、
相手が相手なりの世界で重要な人物であることを率直に認め、
そのことをうまく相手に悟らせます。
どんな人でも自分より何らかの点で学ぶべきところを備えています。
○ "人にしてもらいたいことをひとにしてあげる"
では、それをどういう具合に、いつ、どこでやるか・・・。
それは、いつでも、どこでもやってみることです。
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