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DRIVEN NEWS BACKNUMBER

2004年8月1日(日) <第970号>

                ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ 
                          【最適設計】
                ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

<あなたは「ありがとう」を言えますか>
【5】知らない話だから「耳を傾ける」
人の話を聞かない人は、一緒にいる人が自分の知らない話をしはじめると、すぐに自分が中心になる話題に持っていこうとします。心のどこかに、自分のほうが賢いという思いがあるからです。

知らない話だから「耳を傾ける」という気持ちが大切です。よくわからなかったら、どんどん質問
すればいいのです。

たとえば、素直に若い人の感性に驚き、興味を示します。年齢に関係なく、お互いに「いいもの」を吸収します。
 
<バックナンバー>
【01】キャリアとは
【02】エンプロイアビリティ
【03】問題解決能力
【04】「人的資本論」
【05】視野、視座、視点
【06】キャリア・コンサルタントに必要とされる能力
【07】企業風土を変える
【08】日本的雇用慣行が変わる
【09】自分のために働く
【10】キャリア・コンサルテイングの基本的な知識・スキル
【11】キャリア形成
【12】キャリアに関わる具体的な問題解決
【13】G.ベッカー(人的資本論を構築した経済学者)
【14】ワークシェアリング
【15】教育訓練プログラム
【16】キャリア・プランニング・プロセス
【17】キャリア・アンカー
【18】キャリア・カウンセリングの理論(その1)
【19】キャリア・カウンセリングの理論(その2)
【20】キャリア・コンサルタントに必要な基本的態度と能力
【21】キャリア形成プロセスにおける支援
【22】キャリア・コンサルティングとは
【23】キャリア・コンサルタントの歴史
【24】「積み重ねた経験」
【25】過剰なふるい分け(スクリーニング)
【26】雇用のミスマッチ(その1)

                     ■キャリア・コンサルタント■
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         − キャリア・コンサルタントに必要な基本的態度と能力(その2) −
○ オープニング
徐々に心と心の開かれた関係を築いていきます。

○ 問題の把握
目標(問題)を見極めます。

○ 目標の設定
クライアントはどうなりたいのか、何がその妨げになっており、キャリア・コンサルタントに何をしてほしいのか明確にしていきます。

○ 方策の策定
アクション・プランを作成します。

アクション・プランとは、価値観やビジョンを大切に、キャリア・ゴールに向かって具体的な目標となる地点を設定して、そのためにどのような行動を起こすかをプランニングすることです。

先ずは、自分の「キャリア・ビジョン」から、その目標達成のために今から身に付けてなくてはならないことは何かを探して、具体的なプランを書いてみます。

次に、自分の強みを活かせるように優先順位を考え、環境を整える、あるいは質の高い人脈づくりをします。

○ 方策の実行
「自立自走」を実行します。
 ・「自立の精神を持っていること」
 ・「一人称で考えていること」
 ・「前向きに考えられること」

○ 結果の評価
キャリア開発の責任は最終的にはクライアント個人にあります(「キャリア・マネジメント」)。
正解は自分の中にしかないのです。

あなたは仕事について具体的なイメージを持てましたか。
あなたは自分の価値観を確認できましたか。
あなたはやりたいと思っている仕事は本当に理解できましたか。
あなたはその仕事をやるためにはどんな能力が必要だったですか。
あなたはその能力を身に付けるためにはどうしましたか。
あなたは「キャリア・ビジョン」は描けましたか。
あなたは「キャリア・ビジョン」を実現するために、何ができましたか。
あなたは「キャリア・ビジョン」について、何を、いつまでも、どれくらい、どのように行いましたか。

○ 終結
転職や再就職をしている自分がイメージ出来上がっています。

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                   - 【27】雇用のミスマッチ(その2) -
     ……………………………………………………………………………………… 
雇用のミスマッチの実態

○ 年齢要件のミスマッチ
● 年齢制限があるため
日本労働研究機構が2000年に行った調査によると、求人企業の9割が求人に年齢制限を設けています。その平均上限年齢は41.4歳となっています。職種によっては、中高年どころか若年層の領域にまで年齢制限枠は広がっています。

そして、専門的な知識・技術や、営業職など総合・中核的な役割を求められる職種に低い傾向が強く見られます。今後はより若年層へと求人条件がシフト、年齢要件における雇用のミスマッチは深刻の度合いを深めていきます。

では、どうして転職や再就職に年齢制限が設けられているのでしょうか。

「レモン(Lemon)の理論」
英語のレモンには「不良品」「中古品」の意味もあります。どうして「中古品」が安くなるのか。

"使って見なければ分からない"という不安を感じる分、中古品の買い手は価格を下げさせます。

さて、転職市場となると、求職者側(売り手)は自分自身がどれほどの仕事能力があるのか、ある程度経験的に認識ができています。

一方、求人側(買い手)は求職者の自己申告の範囲内でしか仕事能力を知ることができません。情報量としては求人側に不足が出ますので、それを価格(給与)や年齢などの採用条件で制限を設けることにより補っています。

○ 学歴要件のミスマッチ
● 学歴(神話)を引きずっているため
「ブランド」(大学受験時の偏差値)が仕事能力に置き換えられてしまっています。

世界の経済がグローバリゼーション(国際化)に向かっている中で、求められるのは次のような能力です。
 ・「企画力(世界に通用する新しい商品、サービスを考察する)」
 ・「組織力(異文化の人間関係をものともしない)」
 ・「克服力(失敗を恐れず、乗り越える)」

ところが、偏差値上位校(ブランド校)が上記3つの能力において優れた人材を養成する、との根拠は全く見当たりません。

○ 地域要件のミスマッチ
完全失業率においても地域的偏差は大きくなっています。いわゆる就業機会の不均衡は、人材の"首都圏への一極集中"です。

以下のように雇用のミスマッチは、多重的・複合的に生じ、『休眠人材』を生み出しています。
 ・「職種要件のミスマッチ」
 ・「年齢要件のミスマッチ」
 ・「学歴要件のミスマッチ」
 ・「地域要件のミスマッチ」

「問い合せをする・質問がある」方はこちらから

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