2004年7月16日(金) <第954号>
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【最適設計】
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<復活!乱視点>
【40】達成動機(心理学)
人よりつらい努力をして一層高い目標を成し遂げようとする気持ちは、心理学では「達成動機」のひとつといわれています。
人は苦しい体験をした時などに「自分の行動は正しい」と思えるように、達成した目標に対する評価や考えをその都度変えて、つじつまを合わせようとします。
○ 良薬口に苦し
● "まずい"から買う
「おいしいと効果がないので・・・」
○ 苦楽を好む
● "苦しい"から楽しい
「練習が大変なほうが充実感があるので・・・」
「大変がからやってみたい・・・」
ところで、年金問題ですこぶる評判を落とした厚生労働省が、官僚を目指す学生に人気があるそうです。マスメディアへの露出度が高いと存在感が出るのでしょうか。
では、社会保険料の未納問題であたふたした社会保険庁の人気はどうでしょうか。
国民年金保険料の納付を"出世払い"扱いにされている大学生が、わざわざ社会保険庁に応募するとは思えません。
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<バックナンバー>
【01】すべてを知り、すべてを許す
【02】他人の長所を伸ばすには、ほめる、励ます
【03】自分のことを考えるのをやめ、他人の長所を考えてみる
【04】人の立場に身を置くことで相手に強い欲求を起こさせる
【05】信頼のことばを繰り返す
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【06】"しかし"を"そして"に変える
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<人を変える>
○ まずはほめる(原則1)
○ 遠回しに注意を与える(原則2)
人の気持ちや態度を変えようとする場合、ほんの一言の違いが、成功と失敗の分かれ目になることがあります。
あなたは、人を批判する際、まずはほめておいて、次に"しかし"ということばをはさんで、批判的なことをいったことがありませんか。
「浩二、お父さんもお母さんも、お前の今学期の成績が上がって、ほんとうに鼻が高いよ。しかし、代数をもっと勉強していたら、成績はもっと上がっていたと思うよ。」
この場合、"しかし"という一言が耳にはいるまで、浩二君は激励されて気をよくしました。ところが、"しかし"ということばを聞いたとたん、今のほめことばが果たして本心だったのかどうか疑ってしまいました。
結局は批判するための前置きにすぎなかったように思えてきました。信頼感がにぶり、勉強に対する浩二君の態度を変えようとするねらいも失敗に終わりました。
そこで、"しかし"ということばを"そして"に変えると、すぐに成功に転じます。
「浩二、お父さんもお母さんも、お前の今学期の成績が上がって、ほんとうに鼻が高いよ。そして、来学期も同じように勉強を続ければ、代数だって、ほかの課目と同じように成績が上がると思うよ。」
こういえば、浩二君は、ほめことばのあとに批判が続かないので素直に耳を傾けます。これで、浩二君に変えさせようとした問題点が遠回しに知らされたことになり、その結果、彼は期待にこたえようと努力をします。
遠回しに注意を与える方法は、直接批判されることに強く反発する神経質な人たちには、驚くほど効果があります。
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