2004年6月12日(土) <第920号>
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【最適設計】
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<復活!乱視点>
【23】新型ボディーの開発
交通事故による死亡者は年間約8000人。
このうち約30%を歩行者が占めます。そのうち半数は歩行者が自動車のボンネットなどに
頭部を強打しています。
○ 補強材の材料や配置を工夫する(トヨタ)
ボンネットを内側で補強している金属の形状を大幅に変えました。
補強材の材料や配置を工夫することで、ボンネットのどこに当たっても衝撃がある程度吸収
できるようにしました。
○ より多くの空間を確保する(日産自動車)
前方に赤外線センサーを搭載、前方の歩行者を認識できます。
前方に迫った歩行者を避けきれないとセンサーが判断すると、ボンネット部がモーター駆動で
約10センチせり上がります。動作時間は約0.4秒。
歩行者が衝突したときにフロントピラー前方にエアバックを開くことで、
頭部が硬いフロントピラーにぶつからないようにする仕組み(歩行者に接触したときにボンネットを自動的に少し持ち上げることで、より多くの空間を確保する技術)を開発しました。
歩行者が頭部に傷害をうける確率を15%まで下げられるといいます。
「歩行者頭部保護基準」
「歩行者ダミー人形」
<バックナンバー>
【01】上手な夫婦げんか(わずかなEQ)
【02】上手に部下を批判する秘訣
【03】感情に関するコンピテンシーの採用
【04】キャリアで成功した科学者
【05】最初の30秒間
【06】マシュマロを食べなかった子どもたち
【07】マネジーメントされた心
【08】モチベーションの関連するコンピテンシー
【09】コミットメント(献身意欲)の真髄
【10】率先行動を発揮する人たち
【11】楽観主義者
■■■■■■■■小倉橋■■■■■■■■
○ 人間関係の基本は「挨拶」です。人を認めることの根底には挨拶があります。
経営内容の悪い企業に共通しているのは、明るい挨拶がないことです。
挨拶ひとつで人は認められることを、本能的に期待して生きています。
偏差値が高い社員が、認められない不満から中途で退社するのは、
本人と共に大切な人間関係の指導を怠った企業の責任です。
仮に性格的に問題があれば、適材適所の職場を与えるべきです。
それができないとき、あなたから偏差値が高いと(思う)社員に先ずは「おはよう」を言いいます。
○ 出来る人は仕事ができるだけでなく、上司への気配りや後輩の面倒見もよくでき、
挨拶の声もはつらつとしています。
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【12】共感性を生む人たち
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>>★すぐれた共感性を備えた人たちは相方の人の生理的反応と同じ反応をする★<<
ビデオ場面で相手の人の心拍数が高まると、共感を感じている人の心拍数も高まります。
逆に相手の人の心拍数が落ちついてくると、この人の心拍数も下がります。
この反応の後追い現象は、生理学では、「同調化」と呼ばれています。
共感性は心のなかから生まれます。その人がどのように感じているかを感得する能力こそ
共感性の中核をなす能力なのです。
感情に対して不感症に陥ると、人間関係がぎくしゃくします。たとえば感情の読み違え、
あるいは心のこもらない調子はずれの鈍感さ、さらには相互信頼を傷つける無関心さといった
行動から人間関係上の気まずさが増大します。
共感性においては、その最低レベルでも、ほかの人の感情を読むことが必要です。
もう少しレベルが上がると、その人物の言葉に表されていない心配や情感を感得し、反応することが求められます。さらに最高レベルでは、この共感性を通じてほかの人の感情の裏にかくされた問題や心配を理解できなければならないのです。
共感性には次のようなコンピテンシーが含まれます。
● ほかの人たちを理解する
● サービスを重視する
● 他の人たちを開発する
● 多様性を活かす
>>★自分の患者の感情をしっかり認知できる医師は患者の治療に成功する★<<
医療分野は共感性から生まれる利益を最近になってやっと気づいた分野です。自分の患者の感情をしっかり認知できる医師のほうが、感受性に欠ける医師より患者の治療に成功を収める
確率が高いのです。
医師たちは患者の言い分にはほとんど耳を傾けていないのです。患者は平均すると4つの質問をもって医師のところへやってきます。
しかし、実際の診療時には、このうちの一問か二問しか尋ねることができずに終わっています。
また患者がしゃべりはじめたあと、医師による最初の割り込みが数十秒後に行われています。
一度も誤診を理由に訴えられたことのない医師は、十分に時間をかけて治療の効果について
患者に説明し、冗談を言ってたびたび自らも笑顔を示し、患者の意見を求めて理解度をチェックし、患者からの発言を促しています。
ところで医師として共感性を示すためにどれくらいの時間が必要なのでしょうか。
それはたった3分間で十分なのです。
● 「問い合せをする・質問がある」方はこちらから ●
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