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2004年5月4日(火) <第881号>
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【最適設計】
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<心と脳>
【02】「ブラインドサイト」(盲視)
− 不思議な能力 −
「何も見えない」(ブラインド)のに、ある程度の視覚的認識能力(サイト)が残っています。
ブラインドサイトの患者のうちには、ボールを投げられると、ボールをキャッチする動作が
できる例があります。
患者は、どうして、一切見えないのに適切な行動(視覚的弁別)をすることができるのでしょうか。
それは脳の中に視覚情報を解析する何らかの経路があるのでしょうか。
<バックナンバー>
【01】〜【29】
【30】節税としての個人型DC
【31】サービス残業
【32】事前指定書
【33】解雇に関する法改正
【34】有期労働契約に関する改正
【35】社会保険加入は調査後からという採決
【36】65歳まで雇用義務づけ
【37】暗黙知と形式知
【38】労災保険料を安くする
【39】年金に関する2つの誤解
【40】非正社員と正社員
【41】会計検査院の実地検査
【42】役員の社会保険料を節約する
【43】業務時間中の私用
【44】苦しいときの労働保険料
【45】離婚時の年金分割
■労働・経営■
毎週火曜日は、社員や経営者の身の回りで起きている労働や経営の問題全般について社会保険労務士としてご活躍、また埼玉経営労務研究所代表でもある井上 充さんにコラムをお書きいただいています。
┗≫●掲載した内容についてご関心がある方は--->>>メールでこちらまでお問い合せ下さい。
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- 【46】平成16年年金改正 -
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日本の公的年金制度は、5年に一度、制度の見直しを行います。
平成16年の年金制度の改正案は、次の2点を基本的な考え方としています。
○ 年金給付と保険料の見直し
○ 多様な生き方・働き方への対応
この年金給付と保険料の見直しに関しては、次の6点に要約できます。
○ 基礎年金の国庫負担分を2分の1へ引上げ
○ 厚生年金・国民年金の保険料引上げの凍結解除
○ 厚生年金の最終的な保険料水準を18.30%に固定
○ 国民年金の保険料は16,900円に
○ 財政均衡期間を95年間とし、最終年度の積立金を給付費の1年分に抑制
年金の給付水準は現役世代の手取り賃金の50%を下限とし、50%前半を確保
また、多様な生き方・働き方への対応としては、次の10点に要約できます。
○ 60代前半の在職老齢年金の一律2割支給カットの廃止
○ 70歳以降の人にも在職老齢年金を拡充(ただし保険料は徴収しない)
○ 65歳以降の老齢厚生年金の繰下げ支給制度を導入
○ 今回の改正では、支給開始年齢の引上げは行われない
○ 週20時間以上働いている人を厚生年金の対象とする
(ただし当面は見送り、5年後をメドに再検討)
○ 第3号被保険者の期間について年金分割制度を導入
○ 離婚時の妻への厚生年金の分割
○ 遺族年金の見直し
○ 次世代育成のため、子が3歳に達するまでの間、支援措置を設ける
○ 障害基礎年金と老齢厚生年金の併給を可能にする
(障害をもちながら働いたことを年金制度上評価する仕組みをつくる)
今回の改正は、ここ数年では大規模な改正となります。
公的年金問題は、自分のライフプランの大前提になります。
継続的に関心を持ち続けたいものです。
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