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2003年8月27日(水) <第630号>

■就職・転職・天職■

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                       - 【1】はじめに -
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 いま、3月卒業前に就職活動をして、4月には社会人という当たり前に思ってきた新卒採用(就職)スタイルが崩れています。

 1980年代から1990年にかけ、若者を失業させずに企業人として育てる日本の仕組みはドイツのデュアルシステム(学校と企業が協力し学生が働きながら学ぶ仕組み)と並んで注目されていました。

 新規学卒採用と企業内能力開発は新卒採用されれば、新人研修を受け、職場の先輩や上司から様々な指導やサポートを受けて、やがて一人前に仕事を任されます。この日本の強みは国際的に高く評価されてきました。

 しかし、1990年代以降、日本の若年(15歳〜24歳)失業率は上昇を続け、イタリア、フランス、そして、最近では10%を超え、米英と変わらない水準になっています。これから2005年までの2年間、若者の失業対策に取り組まないと失意増による若者の活力が奪われ、日本の国力の衰えに歯止めがかりません。

 失われた活力を復活するためには、先ずは、新規学卒就職者がある時期、どこかで職業能力をつけ、一定の収入や安定につながる将来を自ら切り開くことです。次に若手失業率はいったん上がるとなかなか下がらないので、日本の強みを生かして有能な対策を打つことです。

 そして、若者たちのまわりの大人たちが若者をサポート(支援)する仕組みを日本人(日本全体)の労働問題として、大人たちが考えるときに来ています。

「講話」(NBP)
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