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2002年10月15日(火) <第314号>

■中小製造業の戦略的思考・・3
「市場における競争について」
企業が行ってはいけない競争(後)

 規模の拡大競争に目がくらみ、己を見失った業種に金融界をあげておかなくてはならないであろう。かって我が国の銀行は、世界なら見れば規模は小さく、内容も1流では無かった。そこで戦後50年間、日本中の銀行は規模の拡大に専心したのである。

 まず国内で競争を始め、各銀行とも都市銀行と呼ばれるのが最大の名誉と考え、合併,吸収、増資、とあらゆる手段を講じ規模拡大を目指した。資金量(預金残高)も貸付金額も(貸付残高)その量的規模を競った。

 そして競争相手は常に自分の隣に位置するコンペチターが対照であった。そして、そのことは自分自信を見失う結果になったのである。つまり町内の同業者ばかり気にしていて世界を見ていなかったのである。

 先進国の銀行が何をしようとしているのか、何に苦しんでいるのか、とりあえずは他人事。そして自分たちの企業が産業の主役であり、特に脱工業化社会と言う言葉に酔わされ、来世紀は絶対に金融証券が経済の中心と考え、企業の意志決定をしていたようだ。

 アメリカやイギリス、つまりウォール街や、イギリスのシティー、シンガポールの金融センター、と言った金融が世界の中心になると考え、自分たちもそれに倣うことこそ最前と考えていた。そして、東京がアジアの金融センターになることを夢想して、互いに規模の拡大競争を激しく行っていたのである。

 日本の将来も、日本の製造業の将来も、何も考えずに、自分たちの規模拡大(資金量の競争)に専念していた。有り余る資金を有り余るほど集め、信用不安で貸し付け出来ない先まで、関連のノンバンクを使い、迂回融資を行った。目的は規模拡大のため、そして結果は衆目の通りである。

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