2002年9月23日(月) <第292号>
■ウォーミングアップコーチ
塾(受験勉強)や部活(大会出場)の合間に、「ウォーミングアップコーチング」をお薦めします。
--->>>この内容は、野球関連の掲示板から私のコメントを一部抜粋しています。
○ある少年野球のお母さんへのメッセージ
私は、今年7月まで中学硬式野球クラブでコーチをしていました。
学童少年野球、硬式野球、さらには部活(中学校)の子ども達と接する機会があり、いくつか感じたことがあります。学童野球はあまりにも大会が多く、多くの指導者は練習よりも試合で勝つことを優先し、"上手い"と思われる子どもをレギュラーで使っています。(中略)
お母様、これからご子息が中学、高校と野球をずっと続けることが大切であり、チームプレイの中から多くのことを学んでほしいと思います。学童野球は100%楽しいことが、中学野球では厳しさ(やる気なくばグランドから去れ)と挨拶(おはようございます、ありがとうございますが出来ぬならばチームスポーツをするにあらず)を覚えてください。
そして、高校は学業、スポーツ、マナーすべてにおいて実社会への本番となります。中学時代はその予行練習であり、レギュラーに拘る必要はないと私は思っています(但し、毎試合、先発でなくとも必ず控え選手を起用することをいつも指導者が考えていることが前提ですが)。
本当に"美味く"なるには良い師や指導者に巡り合えるかどうかです。
さて、コーチと呼ばれている大人で自分に指導能力が無いことを知ってしまった人はどうすると思いますか。
次からその人は教える方に回るのです(ティーチング)。ああしろ、こうしろとこと細かく言うのです。そして、子ども達はそのひとから離れていきます。実に子ども達は正直な反応を示します。
私は「コーチング」を心がけています。
○中学生のお子さんをお持ちの多くのご父兄へのメッセージ
私は、ご父兄に自分の選手経験や現場のコーチ経験から伝えたいのは、限りない可能性を秘めた子供達の潜在能力を引き出すのは、「指導者のコーチング能力と人間的魅力が全て」であることです。
今月から私はコーチング能力を高めるためにある民間企業が開設する有料のCTP(コーチ・トレーニング・プログラム)に参加しています。このきっかけのひとつに、"もっと教えるのがうまいコーチになりたい"と思ったことがありました。
--->>>ここは「コーチング」の対象が大人(ビジネスマン)ですが、子ども(中学生)とのコミュニケーションでも適用できます。
○ティーチングに「コーチング」
新人教育で指導しながらも相手の自発性を育てる手法です。
ある新人教育担当の感想です。
・「自分が言わなくては」ではなく、相手にしゃべらせることを意識するようになりました。
・新人に1年後の姿をイメージしてもらって、目の前だけでなく、先まで視点を持つように促せました。
・コミュニケーションが取れないことについて「時間がない」「性格が合わない」というのは言い訳でした。
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