2002年2月5日(火)<第109号> <技術開発事例紹介> ○日立工機株式会社< http://www.hitachi-koki.co.jp/ > プリンター「DDP70シリーズ」< http://www.hitachi-koki.co.jp/print/frame1.html > ・完全な3次元設計を実現 「部品点数30%減、開発期間は少なくとも20%短縮できた」 最終目標「開発期間の半減」。鍵を握るのは他部門との連携と、CAEの活用です。 ・「設計検討会」 設計担当者の説明に対して、生産技術や品質管理の担当者の注文が容赦なく飛び交います。設計者はここで指摘された課題を設計に反映し、再び検討会に諮ります。 ・シミュレーション こうした作業と並行し、CAEを利用したシミュレーションを繰り返します。プリンターの開発は「振動との戦い」です。筐体フレームの剛性を高めれば振動は軽減できるが、一方でコストも高くなります。3次元CADのデータをもとにコンピュータ上で製品の強度を何度も検証します。溶接個所を変え、フレームの構造や肉厚を見直すことで、剛性確保とコスト低減を両立させました。 取り組みの結果DDP70では、従来の同等機なら5000あった機構部品の点数が3500に減り、設計変更の回数は1/5に減りました。 「CADは道具に過ぎない。これをどうやってうまく使いこなすかが、より重要だ」 <乱視点> < http://www.optworks.co.jp/market/cad/index.html > ○「ナレッジ」 現在,3次元CAD分野で注目されている「ナレッジ」とは,具体的には,企業の設計ルールや設計の制約条件,設計手順などを指します。 ・設計ルールとは,if〜then文で表されるような条件のことです。 例えば,「もし材質が金属なら,穴の半径は10mm」というようなルールを設定できます。モデリングしている間に材質として金属を選べば,自動的に穴の半径が10mmになります。 ・設計の制約条件とは,穴やフィレット(丸め付け)などの形状の寸法などに関する制約条件のことです。 例えば,ある製品のフィレットの半径は必ず何mm以下になるといった制約条件を設定できます。この制約条件からはずれたモデリングをすれば,警告メッセージが表示されます。 ・設計手順とは,モデリングのプロセスそのものを指します。 これを定義しておけば,定義したプロセスに従って自動モデリングができます。 ★ご意見・ご感想をお寄せ下さい。 info@optworks.co.jp < ピックアップリンク > ○通信総合研究(歩行シミュレーションシステムの適応例) < http://staff.aist.go.jp/kazunori.hase/press-01/normal_gait.html > < http://staff.aist.go.jp/kazunori.hase/press-01/prosthetic_foot.html > ○安藤電気(マーキング装置)< http://www.ando.co.jp/japanese/index.html > ※トップページ製品INDEX→マーキング装置→刻印原理をクリックして下さい。 ○株式会社リョーイン( 鋼板溶接ラインのシミュレーション「Arena(アリーナ)」) < http://www.ryoin.co.jp/ARENA/b032_c.html >
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