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2002年2月4日(月)<第108号>
<技術開発事例紹介>
○ソニー株式会社< http://www.sony.co.jp/ >
中国に負けないものづくり
小品種大量生産では人件費の安い中国にかないません。目指す方向は「顧客ごとに仕様の異なる製品を、そば屋より早く短時間につくり上げること」です。
現在、もっとも力を入れている取り組みは設計能力の強化です。商品企画から量産までの期間は従来は半年から1年かかっていましたが、これを半分に短縮することを目指しています。さらに各事業所がデジタルカメラやビデオカメラ、ゲーム機など様々なデジタル機器を設計できるよう、設計能力を底上げしています。多品種少量設計・生産技術を磨かなければ、デジタル分野では勝てません。
・ソニーイーエムシーエス株式会社 幸田テック(愛知県幸田町)
< http://www.sony.co.jp/soj/etc/KOHDA/index.html >
「DI設計センター」< http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20020104CAHI444804.html >
「モノ作りのプロ集団」
幸田テックの真髄は、500人を上回る技術者を抱え、生産設備はもちろん、超高密度実装や、一部の半導体パッケージまでこなしてしまう技術開発力です。さらに幸田テックは、顧客の苦情や修理依頼に直接応えるオペレータ16人、工場内で修理までこなしてしまうための専任部隊170人を、技術部から独立して置いています。故障や修理の依頼は情報の宝庫。その後の開発にも情報が生きてくるのです。
・ソニーセミコンダクタ九州株式会社 大分テクノロジーセンター
< http://www.sony-oita.co.jp/a/profile.html >
「システム・イン・パッケージ(SIP)」「SIPデザインラボ」
実装基板を設計し、熱・応力など加えるシミュレーション作業が行えるシステムを導入しました。試作した基板をエックス線解析装置や電子顕微鏡を使って精度、性能を解析したり、試験機で評価したり出来ます。
<乱視点>
< http://www.optworks.co.jp/market/cad/index.html >
○「熟練技能伝承システム」
・永瀬十郎工場(埼玉・川口市)< http://www.chuokai.or.jp/kumiai/jcifa/frame_r5.html >
1871年創業以来、5代にわたって工場を守り続けています。 現在の主力製品は縮小投影型露光装置(ステッパー)の部品です。 売上高の過半数を占める主力製品が、ステージと呼ばれる半導体 ウェハーを乗せるダクタイル鋳製鉄の台です。ダクタイル鋳鉄は震動吸収性に優れ,熱変化で膨張しにくいのです。しかし、ダクタイル鋳鉄はほかの素材に比べ比重が高いのです。そこでステージを薄肉化し軽量化を図るが、今度は強度が損なわれます。 こうした相反する命題を解決するのが"職人的"な経験と勘です。鋳物の形状から勘案して砂型のどこに発熱体と冷却対を埋め込むかは、長年の経験でしか習得できません。鋳物の設計図を見て埋め込み場所をイメージできる技能が必要になります。
長い社歴の中で伝承してきた技術が同社の精密鋳物を支えています。
★ご意見・ご感想をお寄せ下さい。
info@optworks.co.jp
< ピックアップリンク >
○株式会社 神奈川ハイテクサービス(熱粘弾性応力解析評価サービス)
< http://www.k-hs.com/vesap/newpage2.htm >
○株式会社日研工業(『鍛造』とは)< http://www.e-mold.co.jp/ >
※左側メニュー"鍛造とは"をクリックして下さい。
○SimTech社(「SIMEX2000」)
< http://www.simtech.fr/ >
< http://www.enn-net.com/equipment/20013q/010725_3.htm >
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