2001年10月19日(金)<第42号>
<見出し> ―――――――――――――――――――――――――――――
【1】 [航空宇宙部品]:"コンビニ"
【2】 [組み立て産業の集積地]:全国十地域(中堅・中小企業)
―――――――――――――――――――――― [No.42 2001年10月19日]
◇"コンビニ"
【小坂鉄工所】(名古屋市)
↓
http://www.cybernet.co.jp/products/ansys/stories/mcs16-3-96.html
<IMO>
●多品種少量生産に強み
「人ができないこと、いやがることをやる」
●急な注文断らず
「技術力がうちより高い会社はいくらでもある。うちの取りえは技術力と いうより、お客さんへの協力度」 「加工が難しく、だれもがさじを投げるような部品の図面を渡すと、 それを仕上げて持ってくる」
若手には基本をたたき込んでいます。工場内には購入後20-30年たった 古い汎用旋盤がずらりと並んでいます。
新人社員が最初に担当し、3-5年じっくりとつきあうのは汎用旋盤。 機械を整備し、刃を研ぎ、加工するまでの一連の作業をすべて一人で手掛けます。
●ベテランが技術伝承
同社は三菱重工から人材を受け入れており、最高齢の社員は78歳。 三菱重工の成長を支えたベテランたちが、孫ほどの若者に技術を伝承します。 ときには厳しい声も飛ぶが、長年の経験に裏付けされたベテランの技術を若手は 熱心に吸収しているといいます。
NC(数値制御)の新型機械を担当するのは汎用旋盤を使いこなせるようになって からです。
●開発・試作品は日本
「日本で量産がなくなる時代にも生き残るのはうちのような業態」
◇全国十地域(中堅・中小企業)
【日立(茨城)】甦るか強い日立
↓
http://irukaweb.com/kameya/kaisyagaiyou.htm
<IMO>
●日本の縮図
JR常磐沿線沿いには日立、大みか、国分工場のほか、日立電線、日立化成工業 など計14工場・研究所が立地しています。
日立製作所工業協同組合など百社を超す協力団体も集結しています。 日立は大木の枝葉をどんな形に刈り込むか、具体的な青写真と行動指針を示す ことが求められています。
その傘の下で雨風をしのいできた下請けはスキル(熟練)に頼るのではなく、 自立する知恵と情報のウエッブ(クモの巣)を張り巡らすことが指摘されています。 程度の差こそあれ日立固有の問題では有りません。
これは世界地図の中のまぎれもない日本の縮図なのです。
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