2001年7月25日(水)<第4号>
◇現代の匠や名工を紹介
【日信工業】
●「金型常温でアルミ鋳造」
↓
http://www.nissinkogyo.co.jp/
<IMO>
自動車軽量化の動きが本格化する中、独自のアルミ鋳造加工技術で 注目されている部品メーカーです。
日信工業(ホンダ系ブレーキ部品メーカー)は、凝固時間を10分の1、 二酸化炭素(CO2)排出量などを3分の1以下にするアルミ鋳造法を 開発しました。還元剤を吹き込むことで常温のまま金型を使います。
既存の鋳造法は高温・高圧にするうえエネルギー使用量が増える 問題があります。日信工業は、来年から新鋳造法を本格導入するほか、 自動車以外も含め他社に技術供与します。
※
新しい製造法・・・「還元鋳造法」
従来の鋳造法・・・「重力鋳造法」「ダイカスト鋳造法」
◇地域文化、気候、風土が育んだ伝統技術を紹介
【川辺仏壇】(鹿児島県・川辺町)
●「史跡と川辺仏壇の町」
↓
http://www.webdeippin.com/furusato/kawabe/html/furu_01.html
<IMO>
川辺仏壇は,昭和50年に国の伝統的工芸品の指定を受けてから,
生産量,生産額とも年々増加し全国有数の仏壇産地を形成してきました。
仏壇には2つの種類があり,黒を基調に金箔を貼り,蒔絵や金具を 施した金仏壇と,黒檀,紫檀,タガヤサン等の唐木を使用した木調の 唐木仏壇があるそうです。金仏壇は,宗派によりデザインが異なり、 川辺では,浄土宗,浄土真宗派の京型といわれている金仏壇が主に 生産されています。
仏壇1台に対し1本の尺杖を製作。尺杖の利用はごくわずかな人に 限られており,仏壇製造に精通した職人といわれる人でないと,それを 理解するのは困難。実際の製造現場では,尺杖を理解出来る人が理解 できない人に,言葉,あるいは,簡単なメモ等で,寸法や形状の指示を 行っています。ここで行われる職人から工員への指示が,誰でも理解 できる部品図面の役割を果たしていると思われます。 ※尺杖は厚み15mm,幅50mm,長さ2mの棒状で,木地本体の高さ,間口, 奥行きごとに,重要な寸法が割り振られた定規。
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