2001年7月14日(土)<第2号>
◇現代の匠や名工を紹介
【アルプス電気】
●「金型の設計・製作技術」
↓
http://d-park.nikkeibp.co.jp/d-park/kouhyou/01-10-3.html
<IMO>
「技能」とは、言語では表現できない技術だと思います。
職人の仕事振りや工具の使い方(技能)を見ていると、カンや経験で行っている作業が実はすべて合理的な方法であることが分かります。その技術をどうやって継承していくか、今、日本の製造業では技術継承について、様々なチャレンジがはじまっています。
アルプス電気では、教科書作り(ノウハウの明文化)をはじめています。
「教科書作りは教育の名を借りた技能のデータベース化でもある」とトップは言っています。
◇地域文化、気候、風土が育んだ伝統技術を紹介
【ものづくり】(愛知・名古屋)
●「からくり人形」
↓
http://www.cjn.or.jp/karakuri/serve-tea-1-j.html
<IMO>
今日、名古屋地域には工作機械、鋳造機械、産業機械、組立機、繊維機械、木工機械、包装機械、レーザー加工機、射出成形機、チップマウンターなどのトップメーカーが多数集積しています。
これら機械工業のルーツを探ると徳川家康の時代の和時計やその後からくりの技術に伝播したのが分かります。
「茶運み人形」(からくり人形の仕組み)は、
まず,人形が持っている茶托に茶碗を載せるとその重みで腕が下がり,腕の付け根にあるバネが働いて,背中のところにあるストッパーが上がり,ゼンマイが戻り始めます。ゼンマイの動力は歯車によって動輪に伝わり人形が前進します。そして,お客さんの前まで行くと止まります。
お客さんが茶碗を取ると,茶碗を載せたときと反対で腕にかかる加重がなくなり腕が上がることによってストッパーが下がり人形が止まる仕組みです。お客さんがお茶を飲んで「ごちそうさま」と茶碗を茶托に返すと人形はぐるっと回りながら元へ帰ります。
その回る仕組みは、後の方にカムがあって,これが動いてその突起部が前輪の車軸部に当たることによって人形が転回します。つまり,カムを遠くへ倒せば倒すほど早く回ります。お客さんとの距離をあらかじめ合わせることによって、ちょうどお客さんの前へ行くと回るようになります。
職人さん(日本人)の叡智には感心することばかりです。
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