2001年6月21日(木)<第1号>
◇現代の匠や名工を紹介
【関東自動車工業】
●「クラフトマン」
<IMO>
キャノンでは「名匠制度」と、「マイスター制度」を創設しました。
名匠認定者の平均年齢は53.6歳。
そこに「彼らの技術を伝承しないと、10年後にはキャノンの技術力は確実に衰退する」との
危機感と、「優れた技能をハイテクと融合できる人材を育成したい」との意気込みを強く
感じました。
この危機感がある会社は、社員の士気が高く、技能伝承がなされています。
◇地域文化、気候、風土が育んだ伝統技術を紹介
【日立金属】(島根)
●「たたら」
<IMO>
アニメ映画「もののけ姫」で登場人物の舞台となりました。
たたら製鉄の方法の1つに、砂鉄からいきなり鋼を作るケラ押し法(直接製鉄法)があります。
原料の真砂砂鉄は中国山地の北側で取れたそうです。
ここらあたりに、たたら製鉄が主に中国地方に集中した背景があるのではないでしょうか。
小学生低学年のころ、祖母の使いでよく鍛冶屋に鍬を持ち込んだ記憶があります。
鍛冶場の作業は、高温の火中に鍬を入れ出しするたびに、叩いては冷やしの繰り返しでした。
冬場の鍛冶場はあったかいので楽しかったのですが、蒸し暑い夏場は作業を覗き込んでいる
だけで汗だくになりました。
その鍛冶屋さんも小学生高学年のころには、鍬に代わって農家には耕運機が普及したためか 商売を止めてしまいました。
今思えば、あの鍛冶場で聞いた鉄が叩かれる音にはリズム感があり、ハナタレ小僧の少年には鍬を直してくれた鍛冶屋さんが特異な大人に見えました。
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