2009年7月31日(金) <第2228号>
− Aとのコミュニケーションをデザインする −
10.年配男性のお客
お客との対話は貴重な情報源になる。
ある日、こんなことがファミリーマート○○店であった。
雑誌売り場の前に立っていた年輩の男性。
男性A
「『文藝春秋』はおいてないですか?」
(探してみると、生憎売り切れだった。男性Aはがっくりした様子)
男性A
「私は年をとっているから、本屋さんまで行くのがすごく大変なんだ」
(確かに、近所に書店はない。店員はふと思いついた)
店員
「では来月から、必ずお取り置きしておきましょうか?」
男性A
「えっ、ほんと・・・・・・助かるよ、ありがとう」
男性Aが喜んだのはいうまでもない。
雑誌が多いが、書店まで足を運ぶのが大変な年齢層のための取り置きという
新しいニーズを発見することができたのだ。
− 明日(8/1)は『Aの囁きを聴く』を掲載します −
<バックナンバー>
00.子どもの心をつかむ
01.事例
02.コンビニの店員の心をつかむ?
03.レストランで接客している女性
04.職場で具合の悪そうな部下を見つけた上司
05.「わかりません」と答える研修医A
06.不定愁訴(”愚痴外来”)
07.聴き遂げる
08.真摯に耳を傾ける
09.外科医と患者
10.年配の男性のお客
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