2007年4月29日(日) <第1849号>
− 新入社員の自己主張 −
【07】自己主張を観察する
自己主張する場面で、自分は何を望んでいるのか。
それをどのように表現するのかということを、感情と一体化せずに、距離をおいて観察します。
<事例でみる3つの自己主張のパターン>
あなたは大きなプロジェクトの締め切りを3日後に控えています。
毎日、夜遅くまで仕事をしています。
そんなとき、上司のYさんが、緊急のレポートを仕上げるように部下のあなたに依頼しました。
さて、あなたは・・・。
○攻撃的なあなたです。
「いいかげんにしてくださいよ。私のことみていてわからないんですか?
ほかの人に頼んでください!」
あなたは上司が部下の状態を知っているのは当たり前だと思っています。感情に任せて怒りを爆発させています。これでは有無を言わさずに、自分の主張だけを通していて、相手が悪いという前提に立っています。
○受身的なあなたです。
「え・・・はい。分かりました。」(途方にくれる)
できないのが分かっているのに、引き受けてしまいました。断ることができず、ほかの人に協力を仰ぐこともできません。
結果として間に合いません。そして自分を卑下していて、自分にとってなんの利益もありません。
○アサ−ティブなあなたです。
「今の別のプロジェックトがあって手がまわりません。
ほかにそれがやれる人をアサインしましょうか?」
安請け合いせず、自分の状況を適切に伝えています。また、相手の目的を達成するための他の選択肢を提案しています。
自分の考えを直接伝えており、同時に相手にとっても有益な情報を伝えていて、両者にとって利益をもたらす提案をしています。
<バックナンバー>
【01】アサ−ティブネスとは
【02】アサ−ティブな人は
【03】アサ−ティブネスを妨げるものとは
【04】自己主張の3つのスタイル(攻撃的)
【05】自己主張の3つのスタイル(アサ−ティブ)
【06】自己主張の3つのスタイル(受身的)
(コーチ 小江戸)
← Prev News Index Next→
|