2006年12月27日(水) <第1726号> 
 
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                      潜在能力を開発する(2) 
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【05】個人別目標を決める 
本人の力 Vs. 目標 
本人の力を10とした場合、個人別目標は15に設定する--->>>×(→諦める) 
本人の力を10とした場合、個人別目標は12に設定する--->>>○(→スリルあり) 
本人の力を10とした場合、個人別目標は10に設定する--->>>×(→進歩せず) 
本人の力を10とした場合、個人別目標は07に設定する--->>>×(→忘れてしまう) 
 
個人別目標を決めるには、2つほど注意が要ります。1つは1人の人の目標の項目を多くしすぎないことです。できれば1つ。たくさんあってもそうは出来ないのが人間です。 
 
もう1つ。目標の水準は高すぎても低すぎてもよくないのです。大事なのは「スリルとサスペンス」があることで、ちょっと難しいかな、でも一生懸命工夫してやれば、できないこともないだろうという、すれすれの目標水準がいいのです。高すぎるとあきらめて口先だけになるし、低すぎると面白みがなくなって、目標の意味を失うからです。 
 
【06】叱る1 
自分が興奮しはじめたかなと思ったら、まず声を落とし、もっとゆっくり話し、反身になります。感情を入れて怒ってはいけません。叱るというのは冷静に感情を厳密に排除して話すことです。 
 
【07】叱る2 
育成の基礎としてのやる気の問題では、ほめるだけでなく、まずいと思ったことがあれば、はっきり注意し、あるいは叱ることが必要です。 
 
【08】 自発的な行動を促進する 
本当は、潜在意識の中に埋もれてしまっている、すばらしいアイデアがあるかもしれません。そんな相手の潜在能力を最大限に引き出し、自発的な行動を促進するためのコミュニケーション技術がコーチング です。  
 
【09】自己基盤を持つ 
コーチングには、次の2種類があります。  
・パーソナルコーチング(個人的な目標の達成をコーチする)  
・ビジネスコーチング(ビジネスに関するゴールの達成をコーチする)  
 
しかし、いずれのコーチングにも必要なスキル(技術)がパーソナルファンデーション(自己基盤)と言われるものです。  
 
人は、自分の人生で本当に欲しいものを手に入れるようとするときに、自分の中の「何か」を変化させる必要があります。 
 
変化させるためには 「時間」「努力」「自分への投資」が必要とされます。そして、その結果パーソナルファンデーションを手に入れることができるのです。  
  
一定のパーソナルファンデーションがあって、初めて元々持っている自分の中に埋もれている力(能力)を行動に、そして結果に結びつけることが出来るのです。 
 
自分を変化させると言うことは大変難しいことのようですが、一定のプログラム(自己啓発やキャリア開発プログラム)とコーチの助けがあれば思ったより短時間に、また苦労せずにできるのが一般的です。 
 
【10】気づきや動機づけをする 
潜在的保有能力は気づき(内的要因)や動機づけ(外的要因)があれば、顕在化する可能性があります。 
 
【11】成長を実感する 
昨日より今日の方が成長していることを実感できれば、それは誰にとっても大きなモチベーションの源になります。 
 
学習というのは改善のために必要なプロセスだから、学習すればするほどモチベーションが高くなります。 
 
だから、経営者が組織を変革し、その過程で自分も影響を受けとるというプロセスは、少なくとも経営者にとっては、最大の動機づけとなります。 
 
【12】強みを研究する 
強みの研究から、人の分析に関する新しい理論が生まれます。 
強みに集中し、弱点に対処することによって、生産性が最大になります。 
強みを研究することによって、「よいこと」と「すばらしいこと」の違いがわかります。 
 
強みの研究からは「生産的な結論」が手に入ります。 
弱点の研究からは「役に立たない結論」が生まれます。 
 
強みの研究から「よいこと」と「すばらしいこと」との違いがわかります。 
 
強みは何に応用できるのか。「どんな人にも、どこかに、他の1万人の人より秀でているところがある」だから、得意なことを見極め、それにもっと磨きをかけましょう。 
 
また、ある一つのことについての膨大な知識は、他のすべての知識を統合する核になります。 
 
強みが最も成長するのはいつか。ある一つの事柄あるいは目標に集中して十分な時間が投入されるときです。 
 
【1】潜在能力を開発する(1)
 
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