2006年4月7日(金) <第1462号> ■労働・経営■ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ - 【225】医療費、高齢者の負担増加へ - ……………………………………………………………………………………… 2006年度の医療制度改革大綱が固まり、通常国会に改革関連法案が提出されます。今回の改革には医療費を抑制するための対策が盛り込まれ、今年10月から2008年度にかけて高齢者を中心に窓口での自己負担が増えるほか、保険再編で保険料も変わってくることが予想されます。 ○医療費はどう変わる 今年10月に実施予定の制度改定では、まず70歳以上で現役並みの所得者の病院窓口での自己負担の割合が2割から3割に増えます。また、骨折やがんの治療など、多額の費用がかかった場合は、毎月の自己負担額に限度額が定められていますが、この限度額も今年10月から引き上げられ、その分の自己負担額が増える予定です。 さらに70歳以上の長期入院患者の食費や居住費が保険対象外となり、自己負担になるほか、死亡時に支給される埋葬料も現在の10万円から一律5万円に引き下げられることが決まっています。 ○診療報酬の削減 一方で、2006年度の診療報酬改定では全体で3.16%の引き下げが決まるなど、負担が軽くなる部分もあります。これによって、2006年度の医療費は1兆円程度縮小される見込みとなり、患者の窓口負担分も基本的に減ることになるでしょう。 ○少子化対策として また、少子化対策の一環として、2006年度から出産育児一時金が現行の子ども1人あたり30万円から35万円に増額されます。 また、2008年度には現在、窓口負担を2割としている医療費負担軽減の対象が3歳未満から義務教育就学前に拡大されます。 <バックナンバー> 【200】受動喫煙で病気になったら 【201】育児休業後、元職場に戻ることはできる 【202】女性が働きやすい職場とは 【203】派遣なのか請負なのか 【204】居酒屋でのけんかで処分される 【205】タクシー運転手の最低賃金 【206】名刺大の小冊子でできること 【207】2007年問題 技能継承に助成金 【208】結婚しても子供を多く持てない夫婦が増加 【209】SEO(検索エンジン最適化)のメリット 【210】就労意識のランキング 【211】集中力アップ 【212】児童手当、小学6年まで支給へ 【213】残業食に何を食べる? 【214】定年退職でも使える雇用保険 【215】母子家庭 【216】団塊世代 定年後の働き方の多様化 【217】紹介予定派遣需要高まる 【218】ワークライフバランス 【219】公益通報者保護法が4月に施行 【220】生活保護 【221】2005年度新入社員意識調査 【222】無断欠勤の社員を解雇できる 【223】シニア世代の心得 【224】有給休暇、取得義務付けを検討
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