2005年12月2日(金) <第1336号> 「手紙を書こうよ」(第50回) − 文書によるコミュニケーションは人格を高める − ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ - 【50】督促された金額を送るとともに、督促の仕方に苦情を呈する - ……………………………………………………………………………………… 相手の好意を前提にした上で文句をつけます。 まずは督促に対処したという報告とお礼を述べます。 次に督促の仕方に対する不服を控えめに述べます。 最後に今後の態度に対する要望で結びます。 <本文> 10万円の現金書留を同封いたします。 これで今日までの管理維持費は支払い済みになるはずです。請求書が届かなかったか、うっかり捨ててしまったかしたので、督促状はありがたく存じました。 もし3番目の段落がなければ、この督促状を一層ありがたく思ったことでしょう。そのせいで、あなたが意図されたはずの好意が手紙から失われてしまいました。 強行な手段を採るべき場合もあると思いますが、最初の督促状にはふさわしくないと思います。 <私見・所見> 会社として借りているマンションの管理組合から、未払いの管理維持費について厳しい督促の手紙を受け、その書き方に不服の気持ちを抱きました。 督促された金額の小切手を送るとともに、相手の督促の仕方に丁寧ながらもの申す手紙です。 <バックナンバー> 【01】「出張先でお世話になったことに対する礼」 【02】「ビジネス提携に向けた最初の会議のあと、もう一押しする」 【03】「本社から代理店に専門家の派遣を伝える」 【04】「転任の挨拶」 【05】「友人を紹介する」 【06】「就職活動のための一般的な推薦状」 【07】「提案中の企画に関連のある新聞記事を送る」 【08】「乗り気なので話を進めたい」 【09】「製品について詳しい情報を求める」 【10】「見積り依頼に対し一部のみ見積ることを伝える」 【11】「期日を示して急ぎの注文をする」 【12】「代金先払いで注文を受ける」 【13】「値上げ要求を受け入れる」 【14】「契約条件の変更要求を相手方本社に念押しする」 【15】「支払い延期を願う」 【16】「支払いの督促(1)」 【17】「重複した督促に対し、支払い済みであることを伝える」 【18】「品物の不足を知らせる」 【19】「返品および代金払戻し要求を退ける」 【20】「未払いを詫び直ちに送金したことを伝える」 【21】「紹介者への報告 取引関係が不成立だったことを知らせる」 【22】「紹介者への中間報告(1) 被紹介者から連絡を受けて」 【23】「依頼に応えて資料を送る(1) 簡潔に」 【24】「不足料金の送金を知らせる 本の代金として」 【25】「論文応募要綱の送付を依頼する」 【26】「協力を断る 方針により」 【27】「新聞広告への応募者を断る」 【28】「会社合併の挨拶」 【29】「自宅のパーティーへの招待状」 【30】「会議の案内状(1)」 【31】「開所式に出席する」 【32】「開所式に欠席する」 【33】「昇進祝い(1) 取引先の社長就任を祝う」 【34】「第一線から退く人を励ます」 【35】「取引先役員の訃報に接して」 【36】「招待と贈り物に対する礼」 【37】「研究所見学に対する礼」 【38】「代理店の人を本社に招待する」 【39】「見学を受け入れる(その1) 簡潔に」 【40】「面接日程の変更を求める」 【41】「講演を正式に依頼し、段取りを確認する」 【42】「臨時スタッフを売り込む」 【43】「資料送付による売込みを断る(1)」 【44】「見積もりを依頼する(1)」 【45】「見積もり承諾に対して確認して了解を示す」 【46】「製造中止を伝えて代品を勧める」 【47】「値上げを伝える」 【48】「支払い延期願いを断る」 【49】「支払いの再督促 −売上報告と印税支払いを再督促する」
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