2005年11月19日(土) <第1323号>
「あっ、そうか!」(第44回)
− 人生は失敗の連続だが、そこから学ぶことで前向きな生き方ができる −
あなたも「あっ」(失敗した)と感じたら、すぐに"ホウレンソウ"を実践しましょう。
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┃【44】嘘だった■■■■■■■■■■
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単純な理由で致命的な失敗が起りました。
「まさかこんなことが起こると思わなかった」は嘘でした。「思わなかった」ではなく、
「あり得ないことと知っていたが、まったく考えていなかった」のでした。
技術の発展に伴って必要となる規模の拡大、商品が大ヒットしたことによる大増産や逆に商品が売れないことによるリストラ策など条件の変化によってシステムを改良する必要がありました。
そのとき中堅社員はシステムを局部的にしか見ることができず、その局所ではよくても全体から見れば致命的な悪である改変を行ってしまうことがありました。
そう、システム全体を理解する真のベテランが現場からいなくなったからでした。
あっ、そうか、失敗の原因は人にあったんだ!
<格言・名言>
「NC(数値制御)の新型機械を担当するのは汎用旋盤を使いこなせるようになってからだ」
ある重工メーカーの製造現場では、会社の成長を支えたベテランたちが、孫ほどの若者に技術を伝承します。
ときには厳しい声も飛ぶが、長年の経験に裏付けされたベテランの技術を若手は熱心に吸収しているといいます。
(エッセイスト 大前乃英雄)
<バックナンバー>("目からウロコ"編)
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【39】挫折をした
【40】失敗を恐れた
【41】悔しかった
【42】把握できなかった
【43】捨てられなかった
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