2005年11月2日(水) <第1306号> 「手紙を書こうよ」(第38回) − 文書によるコミュニケーションは人格を高める − ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ - 【38】代理店の人を本社に招待する - ……………………………………………………………………………………… "お互いのプラスになる"という論で進めます。 まずは招待とその目的を伝えます。 次にいつからどのくらいの期間がよいのか詳細を知らせます。 そして返事を求めます。 <本文> 私どもの本社に招待し、当面の問題について話し合いを持てるのはこの上もない喜びであります。おいでいただければ、私どもにとりましても米国市場の現状についてナマの意見がうかがえますし、あなた方にとりましても新製品の導入について話し合いが持てます。 都合をつけて1週間ほど、できれば4月30日から約1週間、時間をさいていただければ幸いです。この期間が私どもにとりましては最も望ましいのです。 この件に関しましてできるだけ早くご返事下さるようお待ちいたしております。 <私見・所見> 招待というよりは召喚といった感じで傘下の会社や業者に出す手紙。 優位な立場で書いてはいるが、相手の都合も配慮しています。一方的に呼びつけるのではなく、お互いの利益になることだからぜひ来てほしいというのがポイントです。 <バックナンバー> 【01】「出張先でお世話になったことに対する礼」 【02】「ビジネス提携に向けた最初の会議のあと、もう一押しする」 【03】「本社から代理店に専門家の派遣を伝える」 【04】「転任の挨拶」 【05】「友人を紹介する」 【06】「就職活動のための一般的な推薦状」 【07】「提案中の企画に関連のある新聞記事を送る」 【08】「乗り気なので話を進めたい」 【09】「製品について詳しい情報を求める」 【10】「見積り依頼に対し一部のみ見積ることを伝える」 【11】「期日を示して急ぎの注文をする」 【12】「代金先払いで注文を受ける」 【13】「値上げ要求を受け入れる」 【14】「契約条件の変更要求を相手方本社に念押しする」 【15】「支払い延期を願う」 【16】「支払いの督促(1)」 【17】「重複した督促に対し、支払い済みであることを伝える」 【18】「品物の不足を知らせる」 【19】「返品および代金払戻し要求を退ける」 【20】「未払いを詫び直ちに送金したことを伝える」 【21】「紹介者への報告 取引関係が不成立だったことを知らせる」 【22】「紹介者への中間報告(1) 被紹介者から連絡を受けて」 【23】「依頼に応えて資料を送る(1) 簡潔に」 【24】「不足料金の送金を知らせる 本の代金として」 【25】「論文応募要綱の送付を依頼する」 【26】「協力を断る 方針により」 【27】「新聞広告への応募者を断る」 【28】「会社合併の挨拶」 【29】「自宅のパーティーへの招待状」 【30】「会議の案内状(1)」 【31】「開所式に出席する」 【32】「開所式に欠席する」 【33】「昇進祝い(1) 取引先の社長就任を祝う」 【34】「第一線から退く人を励ます」 【35】「取引先役員の訃報に接して」 【36】「招待と贈り物に対する礼」 【37】「研究所見学に対する礼」
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