2005年10月1日(土) <第1274号>
どうしても"問題集が見当たらない!"
キャリア・コンサルティングに関心があり、ブックセンターで読みやすい自習書を探しているときに感じました。教科書となる書籍はたくさん本棚にありましたが、問題集は資格取得コーナーにも置いていないのです。
だったら、自分で楽しみながら問題を作ってみよう、と思いました。
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- 【問23】正しいクライアントの理解 -
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− あなたはどうして人は聞かれることが人のサポートになると思いますか −
キャリア・コンサルタントは、毎日クライアントの話をどんなふうに受け取り、どのように理解しているのでしょうか。
(あなたご自身が今、クライアントの話を聞いている場面を想像して見てください)
次の事例を読んで客観的な事実(「正しい」と思われたこと)をお書きください(200文字以内)。
[事例1] 30歳 男性
私が小学校3年の頃から、父親の浮気のことで両親の喧嘩が絶えませんでした。
父は兄に対してとても優しい人でした。でも、兄が病弱だったので、父は兄よりも私とよく遊んでくれた記憶があります。でも、浮気を知ってからは私は避けるようになりました。何だかとても嫌いだったんです。
妹はもっとかわいそうだったと思います。成績が悪かったので、夫婦喧嘩のたびに妹は巻き添えになっていました。寝ている妹をたたき起こして叱るので、妹はいつもしくしく泣いていたように思います。
私は成績が良かったので、両親はそれぞれに私に期待していることがわかりました。
今考えてみると、私はこんな中でどんなふうに生きてきたんだろうと不思議に思います。両親のいがみ合いしか思い出せなくて、自分が何をしていたか、何を考えていたのかピンとこない感じなんです。
<参考までに>
「正しい」と思われることです。
a)両親の不和はかなり長く続いていた
b)父親は母親との不和のために浮気をしていた
c)この人(私)はこれまで誰にもこのことを相談できずにいた
d)この人(私)はもともと頭の良い人だった
e)この人(私)は母親の味方だった
f)この人(私)は妹の立場に同情している
(キャリア・コンサルタント 小江戸)
<バックナンバー>
【01】「多様化」
【02】「必要とされる能力」
【03】「アメリカの人材教育」
【04】「キャリアとは」
【05】「インターンシップ制度」
【06】「エンプロイアビリティ」
【07】「学歴偏重」
【08】「女性を積極的に登用する会社」
【09】「オランダモデル」
【10】「3つの視点」
【11】「高齢化に対応した労働管理施策」
【12】「解雇の具体例」
【13】「機能別組織」
【14】「人的資本論」
【15】「アセスメント・ツール」
【16】「マズローの欲求5段階説」
【17】「自己研鑽」
【18】「来談者中心療法」
【19】「インテーク面接」
【20】「ストレッサー」
【21】「売れる履歴書・職務経歴書」
【22】「マイクロカウンセリング技法」
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