2005年7月26日(火) <第1207号>
「手紙を書こうよ」(第2回)
− 文書によるコミュニケーションは人格を高める −
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
- 【02】ビジネス提携に向けた最初の会議のあと、もう一押しする -
………………………………………………………………………………………
重々しい表現で当方の存在に重みをつけます。
まずは会議の礼と会議の成果を述べましょう。
次に提案した内容を繰り返して、相手に確認させましょう。
そして提案内容のうち売りの項目として、特にアピールすることを1文で強調しましょう。
さらに今後の進め方の提案をし、「早い返事を待つ」旨と、先方の周辺にいる人たちへ
「よろしく」と述べましょう。
最後は次の段階への期待で結びましょう。
<本文>
まず最初に、2月18日に私どもと会う時間をとって下さったことに対し、御礼申し上げます。
この会議により、貴社の業務体系と貴社独特のニーズがよくつかめました。それらのニーズは、日本の企業クライアントと全く同じではないにしても、非常に似通ったものです。
お渡しした情報・資料により、私どもの守備範囲についての概要がつかめることと思います。
その資料により、私どもが以下の能力・活動を伴っていることがおわかりいただけると存じます。
1.コミュニケーション能力全般を向上させるための総合的な方針。
2.明確化された目標を達成するための実績のある複合的な基本カリキュラム。
3.問題の適切な処理を確実にするためのソフト面での経験、および管理の専門知識。
貴社の特別注文に応じてプログラムを手直しできるということも忘れないでください。
次の会議ですが、5月2日か4日ではいかがでしょうか。議題提案書をお送りする前に、
次の会議に私どもに提出してほしい特定の追加情報がありましたら、ぜひお知らせいただきたいと存じます。
近々にお手紙をいただければ幸いです。
皆様がたに再びお目にかかれるのを、そして、我々の企画を次の段階に進められますことを
心待ちにしております。
<私見・所見>
第三者の紹介に基づき、ビジネス提携に向けて自社の活動紹介や先方のニーズについて
ある会社と基本的な話し合いをしました。
その最初の会議のあと、会議内容の確認をし、提携話を次の段階に進めるための手紙です。
重々しい表現の使用、形容詞の選択、紹介者への普及など、非常に気をつかって書かれた
手抜かりのない手紙でもあります。
<バックナンバー>
【01】「出張先でお世話になったことに対する礼」
|
← Prev News Index Next→
|