2005年1月1日（土） <第1001号>

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「私の職務経歴書」(No.1)

−　日々精進を重ね続ける事がわが国中小零細企業の生命線　−

　わが国の実態経済は相当深刻で、これ程耐え忍ぶ時期が長期化すると、大手企業の業績が目先好転したからと言って、末端の中小零細企業を活気づかせる程のエネルギーは無く今後しばらくは、これ以下はあってもこれ以上を期待するのは相当難しいと覚悟しなければなりません。

　従って、いつまでも外部環境の牲にして、じっと耐えて待つだけのノーアクションでは何も始まらないので、皆で真剣に考えるべきであると私は思います。

　自分の会社とか、地域社会とかのレベルではなく、国家レベルで本気になって死に物狂いで取組まなければならないのではないでしょうか。

　その中から次代を担わんとする程の気概と資質を持つ真のリーダーを見出し、国家予算を集中投資するといったような、活きたお金の使い方をして戴きたいと願っています。
　
　弊社は地方の零細企業で金型部品および精密機器部品の受託加工を主業務とする典型的な研究開発型企業です。

　金型およびロボット部品は先人達の努力でこれまで長年に亘って世界一の座を保ち続けてきたわが国中小企業の得意分野であることから、昨年経済産業省の予算で｢戦略的基盤技術力強化事業｣という産学官連携の国家プロジェクトがスタートしました。

　金型15、ロボット15の合計30テーマに年間約25億円が3年間投じられることになっており、幸いにして弊社も参画させて頂く事ができました。

　詳細は追って述べさせて頂くとして、明日はまず業界の現状課題を認識して頂きたいと思います。

(橋川製作所・代表取締役)

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