2004年8月18日(水) <第987号>
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【最適設計】
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<人は説得する>
【13】人の美しい心情に呼びかける(原則10)
「あなたがそう思うのは、もっともです。もし私があなただったら、やはり、そう思うでしょう」
こういって話を始めます。
どんなに意地悪な人間でも、こういうふうに答えられると、おとなしくなります。
● 相手の敵意を好意に変えてみます。
● 相手をやっけるよりも、相手に好かれるほうがよほど愉快です。
たとえば、修理代を払おうとしない客がいました。
集金係は次にような方法で未払金の取り立てをおこないました。
遅滞している修理代には一言もふれず、ただ、先方の話を全部聞いてみることにして、
相手にしゃべらせ、相手に同情と興味をもって、相手のことばに耳を傾けました。
やがて、相手が冷静になったを見定め、相手の公正な判断に訴えました。
これが見事に功を奏しました。
【14】演出を考える(原則11)
現代は演出の時代です。ドラマチックな演出は活用できます。
【15】対抗意識を刺激する(原則12)
相手の対抗意識を刺激するものには次のようなあります。
● 優位を占めたいという欲求
● 対抗意識
● 負けじ魂
● 男の気迫に訴える
あなたはどんなときに仕事への意欲を感じますか。
仕事には競争心が大切です。
あくどい金儲けの競争ではなく、他人よりも優れたいという競争心を利用すべきです。
仕事への意欲を最も強くかき立てる要件としては、金、良い労働条件、諸手当・・・、
いずれも否です。
最大の要件は、仕事そのものです。
仕事が面白ければ、だれでもその仕事をしたがり、立派にやりとげようと意欲を燃やします。
<バックナンバー>
【01】誤った思い込み(その1)
【02】誤った思い込み(その2)
【03】誤った思い込み(その3)
【04】誤った思い込み(その4)
【05】強みの研究(コーチの場合)
【06】強みの研究(看護婦の場合)
【07】強みの研究(立派な教師の場合)
【08】強みの研究(ランナーの場合)
【09】強みの成果
【10】対人関係スキル
【11】こころの知能指数(EQ)
【12】職務による感情のコンピテンシー
【13】強みとは何か
【14】強みと優位性(を区別する)
【15】自らの道を突き進む
【16】自分の強みに気づく
【17】強みに「どっぷりと」つかる
【18】強みの理論
【19】弱点を見つける
【20】弱点を見つける(その2)
【21】人とのつながりが強みを育てる
【22】人間関係と企業業績
【23】人間関係をうまく維持するための9原則(原則1)
【24】人間関係をうまく維持するための9原則(原則2)
【25】人間関係をうまく維持するための9原則(原則3)
【26】人間関係をうまく維持するための9原則(原則4)
【27】人間関係をうまく維持するための9原則(原則5)
【28】人間関係をうまく維持するための9原則(原則6)
【29】人間関係をうまく維持するための9原則(原則7)
【30】人間関係をうまく維持するための9原則(原則8)
【31】人間関係をうまく維持するための9原則(原則9)
【32】強みを活かす「触媒」とは何か
【33】ミッションとは何か
【34】適切な期待をかける
【35】成功するための処方箋(ステップ1)
【36】成功するための処方箋(ステップ2)
■ウサギが得意なのは走ること■
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<認知する/認知される>(その2)
最も重要なステップは認知してほしいという自分自身の欲求を理解し、それを満足させる方法を
見つけることです。
Q1. あなたは現在の仕事の環境において十分に認知されていますか。
たとえば
・報酬は
・意思決定プロセスへの参加は
・ボスや仲間からの認知は
・顧客からの理解は
Q2. あなたは今後2〜3年の間にどのような認知のされ方が期待できるのか、
具体的にいくつか挙げてください。
たとえば
自分の強みを発揮するチャンスを手に入れることです。
Q3. あなたはもっと多くのものを手に入れる方法は何でしょうか。
たとえば
確実に自分自身の強みを活用することです。
Q4. あなたはいまの環境で自分が正当と信じるだけの認知を得ていないとしたら、
何ができるでしょうか。
たとえば
認知されそうな新しい能力をものにすることです。
<祝福する/祝福される>(その2)
○ 自分の強みを祝福する
個人的な褒賞(ご褒美)は強みを育てるために不可欠の要素です。
(自分自身のため、あるいは自分の取締役会のために)
● 大きな取引を決めたときは、
ご褒美の気分で、ささやかでしかも気の利いたディナーパーティを開きます。
○ 他の人の強みを祝福する
● 他の人の強みを祝福するための方法を見つける、あるいは考え出します。
・友だちのことを報じた新聞の記事を切り抜いて、その友だちにお祝いの言葉を贈ります。
・同僚や友だち、仕事仲間などに必ず花束を贈って、うまくいった仕事を祝福します。
・本を書くことや友人としてディナーパーティのスピーチをします。
そのときは「最も重要な列席者」、つまり家族や友人あるいは配偶者を列席させます。
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- 【37】成功するための処方箋 -(ステップ3、4)
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<ステップ3>
○ 内的期待と外的期待をかみ合わせる
人の内的期待と外的期待とは、本人自身が望んでいることを他人からもしてほしい、
という期待をかけられたとき、うまくかみ合います。
<うまくかみ合う=期待(他の人が自分に要求していること)+強み(自分がしたいこと)>
● 君にファイルを頼みたい。
君もファイルすることが好きだ。
● 他の人が君に売ってほしいと思っている。
君も売るのが得意だ。
● 他の人が君に教えてほしいと考えている。
君も教えるのが大好きだ。
○ パートナーを慎重に見極める
自分の目標が本を書くことだとしたら、その仕事をサポートし、
本を書くことについて知識のある人に相談します。
<ステップ4>
○ 報酬をはっきりと心に描いて楽しみにする
報酬は期待をかけられるための殺し文句であるだけではなく、目標に向かって努力することを
通して本人自身が得られる喜びでもあります。
<期待は「動く標的」>
期待は、達成したいという目標に私たちを駆り立ててくれるだけに、刺激的なものです。
けれども私たちがこの目標に近づくにつれて、例外なく目標がわずかに向こうのほうへ
移動します。たいていは大きくなったり、まったくその成り立ちを変えたりします。
たとえば、1億円の財産を作るのが目標の場合、その当面の目標に近づいたとたん、
目標は2億円に上がります。
あるいは、副社長になることが目標でその実現が間近に迫ってきたとすると突然、
社長の方がもっといいぞ、と考えるようになります。
●「問い合せをする・質問がある」方はこちらから●
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