2004年5月26日(水) <第903号>
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【最適設計】
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<復活!乱視点>
【08】リストラには限界がある
「雇用や設備の過剰の解消など、
経営基盤の健全化だけに終始する守りのリストラには限界がある」
(日本経団連)
日本の優良企業(トヨタ、キャノン、シャープ、三菱重工業、武田薬品工業)の経営戦略や財務
データを分析したところ、社員の平均勤務年数が長い企業ほど収益力が高い、という結果が
出ました。終身雇用制度が崩壊しているなかで「雇用」(人材の確保・育成)の重視が企業の収益力に寄与していると言えます。
また、収益力を示す売上高営業利益率が上昇した企業の特徴を業種別に分析したところ、
11業種のうち、7業種で社員の平均勤続年数が長いほど熟練労働者が育ち、収益力が高まるとの結果も出ました。
「企業は人なり」の経営をしているこの会社も優良企業の1つです。
<バックナンバー>
【01】誤った思い込み(その1)
【02】誤った思い込み(その2)
【03】誤った思い込み(その3)
【04】誤った思い込み(その4)
【05】強みの研究(コーチの場合)
【06】強みの研究(看護婦の場合)
【07】強みの研究(立派な教師の場合)
【08】強みの研究(ランナーの場合)
【09】強みの成果
【10】対人関係スキル
【11】こころの知能指数(EQ)
【12】職務による感情のコンピテンシー
【13】強みとは何か
【14】強みと優位性(を区別する)
【15】自らの道を突き進む
【16】自分の強みに気づく
【17】強みに「どっぷりと」つかる
【18】強みの理論
【19】弱点を見つける
【20】弱点を見つける(その2)
【21】人とのつながりが強みを育てる
【22】人間関係と企業業績
【23】人間関係をうまく維持するための9原則(原則1)
【24】人間関係をうまく維持するための9原則(原則2)
■ウサギが得意なのは走ること■
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− 弱点に対処するための5つの戦略 −
「脱却する」
「委託契約をする」
「補完的パートナーを作る」
「補助システムを活用する」
「代わりの方法を見つけ出す」
弱点を特定します(見つける、発見する)。それから弱点に対処します。
○ 脱却する(戦略1)
「脱却」とは、自分の不得意なことを認識してやめる、つまりいつまでもたっても低迷しているような状況から脱け出せという意味です。
たとえば、
● 当選できないような選挙には立候補しないことです。
● 話をまともに聞いてくれない人とは一緒に昼食をとらないことです。
● つまらない会議には出席しないことです。
● 建設的な仕事に回せるはずの時間を無駄に使わないことです。
どんな行動から脱却できるのかを判断するには
● 過去6ヶ月間の経験のなかから、楽しくなかったことをすべてリストに書き出します。
● そのリストのなかで、まだ終わっていないものを含めて、
自分の生活に変化をもたらさなかった行動はどれかを特定します。
○ 脱却できる行動
● 連絡を受けたすべての会議に出席すること(を辞める)。
● カンファレンスで会った人たちに礼状を出すこと(を辞める)。
● あらゆる店舗の開業に顔を出すこと(を辞める)。
● セールスの電話の報告に1つ残らず目を通すこと(を辞める)。
うまくいかないことに執着することは、決して強みを発揮する行動ではありません。
それは障害となる行動であり、弱点を長続きさせるだけです。
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- 【25】人間関係をうまく維持するための9原則 -(原則3)
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○ 「相手のために」という姿勢では「協力」にまで発展しない(原則3)
私たちは、相手に直接会って話をするといった大切な時間を反対に節約するために、
頻繁に贈り物をしています。たとえば、(子を持つ)仕事をしているあなたは、出張から家に帰って
くるとき、家族におみやげを買ってきて罪滅ぼしをしていませんか。
あなたは気になる友人に、直接会って話をすればいいのに、「贈り物」を届けていませんか。
CEOであるあなたは、仕事仲間に実力以上の報酬を与えることで、実力を一層向上させるよりも、転職を防いで引き留めていませんか。
「相手と協力する」という意味は、
相手の感情の状態がどうであろうとそのままを受け入れ、絶えず相手の強みを理解し、相手にはその解決策と同時に相手自身の成長についての責任があるということに敬意を払う、ということです。
「人を励まし成長させるための行為とは、
その人が悲しんだり困ったりしているときにはその心の痛みを共に感じ、または成功したときには一緒に喜びを分かち合うことです。相手の感情を共有することによって、その人たちとの絆が生まれ、心の温もりや安らぎを感じることができるのです。
●「問い合せをする・質問がある」方はこちらから●
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