2002年12月3日(火) <第363号>
┏━┓ 「次世代放電加工」技術
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┗━┛ 中小企業が生き残りをかけた「オンリーワン」の技術に注目します。
< http://www.hashikawa.co.jp/ >
日時:2002年9月25日(水)
場所:『2002中小企業ビジネスフェア in TOKYO』(東京ビックサイト)
訪問先:株式会社 橋川製作所 橋川栄二社長
聞き手:オプティワークス 代表取締役 増野秀夫
◆橋川栄二社長の連絡先は…≫E-mail:info@hashikawa.co.jp
Tel:082-282-0903
◆オプティワークス(増野秀夫)は…≫E-mail:mashino@optworks.co.jp
Tel:049-245-9872
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放┃電┃加┃工┃技┃術┃は┃
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40年以上も変わっていないのです。
すでに確立されていますのでボタンひとつで一人が数台の機械の面倒を見るの当たり前といわれています。しかし、我々は違います。それでは進歩がないではないですか。それでは設備産業といわれてしまいます。
知ってのとおり、放電加工は機械加工ではもっとも遅いのです(10倍も)。それでも他の加工方法で対応できないときは我々の出番です。
放電加工の対極にはDNC加工があります。DNC加工は切りくずを出さない、環境に優しい、冷却はいらない、超高速で刃物に不可を与えないので材料にも優しいし、刃物にも優しいといわれています。
すでに、半導体技術の考え方が機械加工分野まで浸透しています。立派な恒温室の中に立派な機械を入れてしまえばできてしまうのです。その流れのなかでも、放電加工でしかできないものづくりがあると思っています。
事実、放電加工でしかできないものが増えています。
超微細加工では非接触が有利です。また、機械加工でも非接触加工が絶対的に有利です。
非接触加工では放電加工またはレーザー加工です。レーザーは、いずれは主流になりますが品質保証面で問題が残ります。一方、いまは加工精度では放電加工が上です。
レーザーで超高速に荒取りをし、高品質・高精度な仕上げは放電でとそれぞれの長所を活かした使い分けを行っています。
例えば、イジェクタピン。マルチの穴あけは放電でイニシャルホールを開けます。レーザーは斜め、例えば、テーパーは苦手です。レーザーは10ミクロン、放電加工は2ミクロンの精度が出ます。但し、テクニックが必要です。
実は、いま我々が放電加工技術を掘り下げているのは樹脂鋳型です。それは医療分野でのカテーテル(※細いチューブで体腔や血管の中に挿入して使います)です。
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