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2002年2月21日(木)<第120号>

<技術開発事例紹介>
「電子ペーパー」
○凸版印刷株式会社< http://www.toppan.co.jp/index_f.html >
 電子ペーパーとはプラスチックの表示装置のことです。紙によく似ていますが電子画像を格納します。電子ペーパーは何度でも再利用でき,製造コストも比較的安価だといわれています。
 電子ペーパーは、プラスチックフィルムの上に特殊な「電子インク」を塗った前面板と、電子回路を焼き付けた背面板を張り合わせて作ります。電子インクは電気を帯びた白と黒のインクの粒子を、直径が50-70マイクロメートルの微小なカプセルに閉じ込めて作ります。電圧をかけると、どちらかのインクだけが電気的に表面に引き付けられ、文字を表示できる仕組みです。厚さは全体で0.5ミリメートル前後と薄く、折り曲げられます。インクを使うので紙の印刷物のように読みやすく、液晶表示装置(LCD)のようなバックライトが不要です。消費電力が少ないのも利点です。
用途
・電子新聞
・携帯情報端末(PDA)など

○キヤノン株式会社< http://canon.jp/top.html >
「ペーパーライク・ディスプレイ」
< http://www.zdnet.co.jp/news/0011/20/paper.html >
米ゼロックス社では1970年代から電子ペーパーの研究が行われ、最近はジリコン・メディアという会社が独立し、製品化をめざしています。一つの粒そのものを白と黒に半分ずつ塗り分け、その両端を正負に帯電させる方式で、電圧をかけると粒が回転して白か黒かを表示します。キヤノンはトナー粒子を電極で左右に移動させる方式の「ペーパーライク・ディスプレイ」を発表しました。

<乱視点>
< http://www.optworks.co.jp/market/cad/index.html >

「FPC(フレキシブル回路基板」
○日東電工株式会社< http://www.nitto.co.jp/company/company01.html >
 電気回路の配線を10層まで重ね、厚みも重さも半分以下にできる「超軽薄」型の電子部品実装基板を開発しました。FPCはガラスエポキシ樹脂製に比べ薄く軽く、柔軟に折り曲げて使えるため携帯電話やパソコンの開閉部などに利用されます。従来は2層の回路と、ガラスエポキシ基板と組み合わせて使われています。
 日東電工はFPCの多層タイプです。従来は基板一枚に二層の回路までしか組み込めなかったのです。日東電工は今回、高密度の配線回路が二層のFPCを複数張り合わせ、4層から10層までの回路を重ねることができる技術を実用化しました。
新製品は、ガラスエポキシ基板の中でも薄型携帯電話に使う6層回路のビルドアップ基板を、4層回路で代替できます。6層のFPC回路の厚みは0.25ミリで、ガラスエポキシ製の半分になっています。

★ご意見・ご感想をお寄せ下さい。
info@optworks.co.jp

< ピックアップリンク >
○株式会社日本総合研究所(「プリンタートナーの飛翔解析(CH)」)
< http://www.jri.co.jp/pro-eng/jmag/analysis/printer/index.html >

○株式会社タカギセイコー(「熱硬化性樹脂成形」)
< http://www.takagi-seiko.co.jp/company.htm#company >

○日本軽金属株式会社(「ダナック」)
< http://www2.nikkeikin.co.jp/tetsudo/index.nsf/2-4danakku?OpenPage >

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